ノエルの日記
日々いろんなことがあるよね。

2001年06月24日(日) メトロポリス

今日は念願のメトロポリスという映画を見に行った。
原作は手塚治虫、脚本を大友克洋、監督をりんたろう
という日本のアニメ創世者が集まった感じの映画だ。

ストーリーは様々なロボットが活躍するようになっている世の中に
人間そっくりの人造人間を作り出した。
人造人間は少しの間、自分を人間だと思い人間とふれているうちに
優しさや愛情も覚えるが、ロボットを残酷に扱う人間に
怒りも覚える。自分が人造人間だとわかり、自分の力が
最大になったときに人に対する怒りだけが
作用して人間を滅亡しようとする。けれど最期は一緒に暮らしていた
人間の声で我に返るが、その時はもうボロボロになり
高い塔の上から落ちてバラバラになってしまう・・。

と言う悲しくも切ない映画だ。
原作はコミックスになっているが原作と映画は
全くストーリーが違う。最終的に人間を滅ぼそうとするところは
同じだがそこに行き着くまでの話しが全然違う。
どちらもおごり高ぶる人間に天罰が下るという話しには
違いない。

聖書にバベルの塔が出てくるがこの映画にもその話しは出てきた。
私はマンガの影響でバベルの塔が大好きなのだが
これほどまでに「おごり高ぶるな」と昔から言われているのに
守れない人間とは・・・・。
存在する価値があるのだろうか・・・・と
また新たに思わせてくれる作品だった。

この原作は1949年には発行されているものだ。
52年たった今、ここで鳴らされた警鐘がようやく
少しだけ動きはじめている。


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