今日は念願のメトロポリスという映画を見に行った。 原作は手塚治虫、脚本を大友克洋、監督をりんたろう という日本のアニメ創世者が集まった感じの映画だ。
ストーリーは様々なロボットが活躍するようになっている世の中に 人間そっくりの人造人間を作り出した。 人造人間は少しの間、自分を人間だと思い人間とふれているうちに 優しさや愛情も覚えるが、ロボットを残酷に扱う人間に 怒りも覚える。自分が人造人間だとわかり、自分の力が 最大になったときに人に対する怒りだけが 作用して人間を滅亡しようとする。けれど最期は一緒に暮らしていた 人間の声で我に返るが、その時はもうボロボロになり 高い塔の上から落ちてバラバラになってしまう・・。
と言う悲しくも切ない映画だ。 原作はコミックスになっているが原作と映画は 全くストーリーが違う。最終的に人間を滅ぼそうとするところは 同じだがそこに行き着くまでの話しが全然違う。 どちらもおごり高ぶる人間に天罰が下るという話しには 違いない。
聖書にバベルの塔が出てくるがこの映画にもその話しは出てきた。 私はマンガの影響でバベルの塔が大好きなのだが これほどまでに「おごり高ぶるな」と昔から言われているのに 守れない人間とは・・・・。 存在する価値があるのだろうか・・・・と また新たに思わせてくれる作品だった。
この原作は1949年には発行されているものだ。 52年たった今、ここで鳴らされた警鐘がようやく 少しだけ動きはじめている。
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