西村寿行氏の作品に「妖魔」と言う いろいろな生き物を題材にした短編集がある。 タイトルにもなっている作品「妖魔」は 飼い主を殺害されたカラスのクロが 野生に戻り仲間を引き連れ、犯人に仕返しをするという 話しだ。カラスのクロはとてもかわいく、頭が良く 飼い主を愛するカラスに書かれている。
けれど本物のカラスはそうはしないと思う。
しないけれどしそうなところがカラスにはある。 それを本当にありそうに書くところはさすがだと思った。
他の話しに黒猫が出てくるのがある。 黒猫なのに金目銀目と言う設定になっている。 白猫のオッドアイはよく見かけるが黒猫の オッドアイは見たことがない。 本当にいるのだろうか・・・? たぶんいないと思うけれどいそうな気にさせるのは さすがと言うところだろうか。
西村氏の作品はかなり大人向けなので もし興味を持たれてもお子様のいないところで お読みください。
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