■今日はSyrup16g@渋公に行ってきた。 椅子つき全席指定ってのは熱にヤラれないせいかお客がおとなしくて oiもなければ合唱もなくヘンなコブシ上げもなく 久々に音にがっつり向き合えてよかった。 で個人的にはこの間のLOFTと全く違って、『自分の欲しいもの』が在ったので 非常に満足したライブだったんだけど、終わって人の感想を聞いてみたらまちまちで。 今日のライブに微妙な判定を下した人のその最大の要因は、 五十嵐さんがギターを弾かずにハンドマイクでかなりの曲数を歌ったから、 ということにつきるようだ。 これは自分的には全くノーマークなポイントだったので正直驚いた。 受け止め方は十人十色というけれど、ほんとだなーとしみじみ実感。
■で、そこから考えはとめどなく広がる。 最初は「自分にとって五十嵐さんのギターがさほど重要に感じられないのはなぜだ?」ということから。 ・私にとってギターよりベースのほうが重要だったから ・私にとって五十嵐さんはギターより歌の伝え方を重視しているから(←今日気付いた) ってのが直接的な要因だと思ったんだけど、 多分自分の「ライブの見方」も大きいなーと思った。
■これだけライブを見ていてこんなことを言うのは「は?」と思われるかもしれないが、 むしろあれだけライブを見たからこその発想なんだけど、 基本的にライブを見る際には期待をしません。 以前、人のおすすめのバンドのライブを見る前に、牽制の言葉があったので (どういうのかは忘れたけど「(いいんだけど)今回はどうなるかなー」的な不安要素混じったニュアンスだった) なんの気無しに「大丈夫だよー、私基本的に期待しないで見るから」と言ったところ 「そう言われちゃうのも寂しいんだけど(笑)」と言われてハッとして。 これは自分的には0地点のところに気持ちを持って行って臨む、という意味だったんだが そのバンドに対してときめきを抱いていない、と取られてしまうんだなと気付いた。
■こんな気持ちを持つきっかけになったのはなんだろう、と思ったけどやっぱりバインかな。 って多分この↑一行読んだだけで心当たりある人なら 「ぶはー(苦笑)」って感じかと思いますが(笑) あれだけ人を振り回すバンドはなかった(笑) ♪期待をして〜身を乗り出して〜すれ違いまくって〜♪ってのを地でいってたと思う。 でそのうち私は思うのだ、期待するからいけないのだと。 そうすると大抵反動で自己防衛のため(笑)にマイナス地点から出発をするようになるんだけど 自分は基本的に対外的なことに関してはネガティヴでいることが辛い性格なので、 マイナスの中に居るとすごく疲れる。エネルギーを消費する。 ならば無駄に消費しないためにはどうしたらいいのか?と考えると 0地点をディフォルトにする。これが一番。非常にシンプルである。 まあきっかけはバインだったけど、そうなるに至ったのは モーサムだったり、バンプだったり(リタイアしたが)、今だとスパルタだったりする。
■どんなにいいものを見てもその時限り。 次に見る前には必ずリセットをする。 このリセットの作業はなかなか心身共に負担になるので 最近ライブ連チャンをしないのはこれもあったり。(先週したけど) モーサムの「LIGHT,SLIDE,DUMMY」ツアーで細かく廻って 大阪でそのテンションがピークを迎えて、その後をキャンセルしたけれど その後モーサムの本数を意識的に減らしてるのも あの大阪で感じた「気持ちの戻れなさ」が怖かったからだ。と思う。
■なんかどんどん話がそれてきて意味不明になってきていますが。
■で0地点とはまた別の話。 リアルタイムを大切にしたい、という気持ち。がある。 その時その時にしかないもの。未来や過去ではなくて、今現在。 それには気持ちを真っ白にして、ありのままで飛びこむのが大事。 そう思ったきっかけはハッキリ覚えている。 2001年の夏、フジロックで見たSUPERCAR。 「WHITE SURF style 5.」のブレイクの部分で、確かに頭の中で何かがはじけ飛んだ音がした。 その時見た心の風景を文字にするなら、 その瞬間からだの表をつつむ表皮がまるでうろこのようにバラバラバラッと落ちた感じ。 多分あの出来事は、死ぬ直前に走馬灯が廻ったときにも出てくるだろう。 いまだにこの曲を聴くとその時を思い出す。 あの時私は自分を白くすることを覚えたんだと思う。 もしくは透明。
■ますます意味不明になってきたけどまあいいか。
■0地点と真っ白。 そこから出てきたのが今日の感想。 ってことで唐突に〆。
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