詩のような 世界

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2006年09月01日(金) 無感


冷え切った海の

限りなく底に近い場所に

ぼくは住んでいる

いや

定住する場所などないのだから

泳いでいる 泳ぎ続けている と言ったほうがいい


ぼくなんかがたどり着けることのない

はるか上の上には

ぶ厚く透明度ゼロの氷がこの海を覆っている

それを知り嘆くものもあれば

諦めて融ける時を待つものもあれば

氷が張っていること自体知らないものもいる


泳ぐことをやめることはできない

べつに誰にも禁止などされてはいないのだが

ただ単にその術を知らないだけだ

ぼくたちは



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