詩のような 世界

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2003年07月06日(日) a family


パステルカラーのカーテンを開けたら
ママの巨大な顔が目の前に浮かんでた
見慣れてるはずなのに怖くて怖くて
息ができなくなった

あたしは赤いつりスカートの端を握りしめ
ママの顔にもつれる舌で許しを請う
誤る理由なんてない気がしたけれど
ママの顔が少しづつしぼんでいったから
あたしの汗も引き始めた

それでも
ママの顔は変わらずのっぺらぼう
しゅるしゅると小さくなって
白い風船になったと思ったら
右から一直線に飛んできた鳥に
あっけなく割られた

あたしは頭痛に襲われて
こめかみをぎゅっと押さえる
鳥を装ったパパの姿はもうない
カーテンを閉め
スカートで頬を拭った


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しえり |MAIL