詩のような 世界
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いかにも毒であるかのような赤。
人の胸を痛めることになる 数々の言葉たちよ なぜ彼女の口から絶え間なく 声となり(遠回しに)蛾を呼び 飛び出す? 銀粉をオブラートにしても 全く意味がない それどころか 毒の赤は暗い銀の下で より明々と主張してしまうのだ
彼女は自分の唇を引っ張ってみる 痛くなったら手を離し さする その繰り返しの生活
なのよ あたし口紅変えてみたの 誰の目にも優しいピンク でも5分後、突然死にたくなって 唇の皮全部剥がした 血がダラダラ流れたけれど 口の周り、あたしの血、たしかに
いかにも毒であるかのような、赤。
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