詩のような 世界
目次|←|→
| 2003年04月23日(水) |
protection |
ねえ、聞いて
バスに乗っていたらね 隣に座っていたマルチーズに 突然囁かれたの
かわいそうな女、って
自分の感情をなかったものにして 透明な盾をつくるの そうすれば深い傷を負うことはないから
だけどもしかしたら ちっともうまくいっていないのかも
思いを殺す作業が最大の傷になっていく
マルチーズは聖母の真似をして 慈悲深い目でわたしを見つめた わたしは救いを求めたりしない
決して 決して 決して!!
ねえ、聞かせて
いつからわたしは 自分を拘束せずにはいられなくなったのだろう
|