冷たい土の上でしか熟睡できない枯れた雑草を見れば潤う小鳩が胸を舞う朱の空っ風にすべてが流されてゆく僕は宇宙の塵だ偽りの爪をこの頬に食い込ませてよ染み出る血液が何色でも少し驚いたように笑って幾度となく受け入れてね……さよなら約束なんかしなくても必要だと言ってくれるのならまた会えるものだからそうしたら両手を絡ませ今度こそ静かに眠りましょうお休みなさい、と重なる声