ゴールデンウィークも終わりました。 この連休中も、ほぼ仕事だった私のささやかな楽しみは、通勤路の途中の風景。
先月末頃から、すでに新緑の芽生えが始まっていました。 生まれたての葉っぱたちは、まさにこの時期にしか見られない、なんともやわらかな明るさのある緑なんです。 生き生きしているのに、どこかまだ頼りなげで。でも、目にとても眩しく、輝いて映ります。
今は、その緑たちも、だいぶ成長しました。 生命力に溢れ、たくましくさえ感じます。すでに、あの生まれたての頃の、かよわげな雰囲気は微塵もない(笑) 圧倒されるほどの強い緑たちです。
そして、まるで緑の成長を待っていたかのように咲き始めているのが、野生の藤。 たくましくなった緑の間から、素朴だけどたおやかな、薄紫色の房がたくさん下がっています。 藤棚で育てられた藤のように、整然とした雰囲気はないけれど、時にひっそりと、時に奔放に、自然のままに咲いた藤の花たちは、目にするたびに、ハッとさせられます。 残念ながら、結構高いところに咲いていることが多いので、写真におさめることは、私の腕では難しいのですが(笑)
自然の中には、きちんと順番があるのだな、と感じさせられます。 花が咲くことも、葉が茂ることも、そして枯れて行くことも、自然の法則の中で、順序よく進んで行っているように思えます。 焦ることはない、気後れすることもない、流れのままに生きていけばいいんだよ、と教えられているような気がしました。
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