つぶやきDiary
何気ない日常のつぶやき
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2007年09月10日(月) ドラマ「輪違屋糸里」

浅田次郎さんの小説「輪違屋糸里」がテレビドラマ化され、昨日今日と二夜連続で放送されていました。
昨日は、残念ながら見られませんでした。
なにせ、巨人阪神戦が延長で、11時までものすごい試合していたので(^^;
でも、ビデオには撮りました。

今日はしっかり見ました。まだ前編見ていない状態で後編を見たので、いまいち配役等がわかりにくかったですが(^^;
内容については、以前原作を読んだ時に「Message for you」にいろいろと書いてしまったので、今回は配役について。

主役の島原の芸妓、糸里は上戸彩ちゃん。
糸里が愛する新選組副長、土方歳三に伊藤英明さん。
新選組局長の一人、芹澤鴨に中村獅童さん。
糸里は芸妓と言うことで、上戸彩ちゃんでは、ちょっとかわいらしくなりすぎかと思いましたが、原作の糸里もわりと幼い感じなので、さほど違和感はなかったです。
可憐で、時折憂いを含んだ表情も見せ、とてもきれいでした。
ただ、二箇所ほど不満が・・・(^^;

あまり詳しく書くとネタばれになってしまうのですが(と言いつつ、書いてます、すみません)
物語の終盤、糸里はある人物に剣を向けられます。
今にも自分を斬り殺そうとしている相手に向って、糸里は見事に言葉で相手の弱みをつき、刀を引かせると言うシーン。
原作を読んで想像していたよりも、だいぶ迫力に欠けました(^^;
確かに糸里は可憐さを持った女性ではありますが、目の前に刀をつきつけている相手を、言い負かすほどの啖呵を切らなくてはならないのです。
もっともっと、声にも表情にも、命ぎりぎりで渡り合っていると言う気合、迫力が欲しかったなあ。

もう一箇所は、糸里が太夫になった時の揚屋までの道中。
太夫と言うのは、芸妓としての最高位。その道中は、たくさんの人を従え、豪華絢爛な衣装で、ゆっくりゆっくり進みます。
周りを圧倒するほどの気品や、近寄りがたいほどの美しさがなくてはならない。今までの、天神(太夫のひとつ下の位です)としての糸里とは、まったく別人のような気高さがほしかった。
ちょっと、かわいらしすぎたように思えました。

そこで、ふと思い立って、昨日の録画しておいたビデオを見てみました。
この物語の最初の頃に、糸里が姉のように慕っていた、音羽太夫が登場します。
音羽太夫は、芹澤からの依頼状を受けて、揚屋へと出向きますが、芹澤がまだ来ていないとわかると、頑として中へ入ろうとしません。
遅れてきた芹澤に向って、太夫と言う身分の高さについて、堂々と述べるのですが、そこを無礼打ちにされて、死んでしまうのです。

この音羽太夫を演じたのは、小田茜さん。
この方の太夫、見事でした〜(^^) 佇まい、表情、声の出し方まで、凛として美しく、気品があり、思わず感嘆しました。
芹澤の横暴に対して、一歩もひかぬ、誇り高い太夫。
とても素敵でした。

男性陣については・・・実は原作からして、それぞれの人物のイメージが、これまでとちょっと違ったので、その意味からすれば、この配役もありかな、と言う感じでした。
正直なところ、原作で書かれている土方歳三は、私の中では「これは違うだろう」と言う部分が多くて・・・(^^;

やはり、この「輪違屋糸里」は、女性が物語の中心なのですね。
男性より、女性たちの心境や行動が話を引っ張っていきます。
一番役柄にぴったりで印象的だったのは、私の場合、やはり音羽太夫でした。小田茜さん、すごいです!


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