| 2007年07月11日(水) |
映画「ドルフィンブルー フジ、もう一度宙へ」 |
「ドルフィンブルー フジ、もう一度宙(そら)へ」を見てきました。 この映画、いつも私が行く映画館では上映していなくて、かなり遠くまで足を延ばしてしまいました(^^;
沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館にやってきた新米獣医を中心に、尾びれが壊死してしまったイルカのフジに、人工尾びれをつけてもう一度泳げるようにしようとするプロジェクトが進められます。 これは実話をもととした映画とのこと、実際に本人(本イルカ?)のフジが登場します。 沖縄の海、そして水族館、イルカのプール・・・タイトル通り、あちこちのブルーが爽やかです。
とてもいいシーンがありました。 獣医師としてきたにもかかわらず、飼育係りと同じ仕事、餌の準備やらプールの清掃等をさせられる青年。 不満がたまったのか、ある夜、思わずプールに飛び込むんです。 すると、フジが近づいてきて、青年の周りをくるくる泳ぐ。 いつしか青年も笑顔になって、フジと戯れる。 とてもほほえましく、見ているほうも笑顔になってしまいました。
映画そのものは・・・そうですねえ、実は目一杯泣けるかと期待(笑)していったのですが、かなりあっさり仕上げられていた気がします。 たぶん、映画として撮るのなら「ここは泣かせるぞ〜」みたいな場面なのだろうけれど、それがすんなりあっさり過ぎてしまうので、「ありゃ、泣けないじゃん」みたいな・・・(^^; その辺りは、監督さんの制作意図なんでしょうか。実話だけに、あまり作り過ぎないようにしたのかな、とか、いろいろ考えちゃいましたが(笑) 感激して泣きたい、と思って見ると、ちょっと物足りないかもしれません(^^;
それでも、水族館の人々、フジを慕う少女、そして人口尾びれ製作に挑戦するブリジストンの技術者と、それぞれがフジのことを必死に考える姿や、まるでそれに答えるようなフジのかわいい様子に、ほっとします。
フジの体に負担がかかることを、何よりも心配するがゆえに、人工尾びれに反対する飼育係。 フジは泳ぎたいのかもしれない、その可能性を信じて人工尾びれ計画を進めようとする獣医。 フジを思うからこそ、対立する二人。 たぶん、人工尾びれと言うことに関しても、きっと賛否両論あるのでしょう。
自然のまま生かしておくことがいいのか、それとも人の手を加えても可能性を延ばさせるか。 もしかしたら、実際に今現在、その仕事に携わっている水族館の人々も、試行錯誤の中にあるのかもしれません。 それでも、よりよいほうへと目指しながら、日々、生き物たちと向き合っているのだろうなあ、なんてふと思いました。
主演の松山ケンイチくん、今回、どうしてもこの映画を見ようと思った理由が松山くんなのですが(^^; 負けん気の強い、ちょっと生意気なところもある新米獣医役を、爽やかに好演していました。 「セクシーボイスアンドロボ」のロボ役の時の、シャイで気弱そうな雰囲気も、「デスノート」のLの、独特な無感情な雰囲気も、まったくない。 目の表情も、そしてしゃべり方も、一貫してちょっと強気な現代青年。 ロボ役での、子供のようなピュアな笑顔や、たどたどしいようなしゃべり方が印象に残っていたので、びっくりです。 様々な表情を見せてくれますねえ(*^^*)
心を閉ざし、フジにやすらぎを求め会いにくる少女を演じる高畑充希ちゃんは、エンディングテーマも歌っています。 実は、彼女のシングルCDを買ったばかりでした。 「セクシーボイスアンドロボ」のエンディングテーマ「ひとつだけ」を聞きたくて買ったCDだったのですが、なんと嬉しいことに、この映画のエンディング「大切なもの」も一緒に入っていたのです。 と言うか、「えっ、あの歌を歌っていた女の子が映画に出ている子なの?」と後になって気づいたわけで・・・ちっょと迂闊(^^; 「みつき」と言う名前で歌っています、とてもステキな歌声。 15歳とは驚きです。 私の通勤時のBGMになりそうです(笑)
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