| 2005年12月15日(木) |
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」 |
映画ハリポタシリーズも今回で4話目。 正直、今回の「炎のゴブレット」の映画化はものすごく難しいのではないかと思っていました。
なにしろ原作は、分厚い上下巻。 いきなりクィディッチのワールドカップ(これはサッカーワールドカップの魔法界版みたいなものかな)の会場のシーンはあるし、ドラゴンやらマーピープル(人魚と言うか半漁人と言うか)は出てくるし、新しい登場人物もたくさん・・・ さらに、いよいよ悪の権化の魔法使いヴォルデモートが人間の姿として復活するわ、そのために殺される人がいるわで、話自体もすでに子供向けと言うジャンルを越えて、ものすごくダークな世界に突入するんですね(^^;
3話目の時も、内容が詰まりすぎて説明不足な感じ。原作を読んでわくわくして見たわりには、ちょっと物足りない思いをしたもので。 今回は、さらに盛りだくさんの内容になっているはずと思うと、はたしてどこまで?と言う懸念が先に立ってしまっていたのですが。
見終わってまず思ったのは、よくぞまとめました、と(笑) これは原作を読んだ上での感想ですので、原作を知らずに見た方はどうだったのかはわからないのですが・・・(^^; 3時間弱でまとめるので、あちこち思い切りバッサリと言う点は仕方ないかと思います。 でもとてもスリリングで、笑いもあり、恐怖もあり、引き込まれました。 まさに、よくぞここまで、と・・・(*^^*)
話は魔法界の一大イベント、クィディッチのワールドカップ会場から始まります。そこで、悪の化身ヴォルデモートのしもべ、デスイーターたちの暴動が始まり、よからぬ事態を予感させます。 新学期を向かえたホグワーツ魔法学校では、三大魔法学校対抗試合が催されることとなり、ボーバトン校、ダームストラング校の生徒たちが乗り込んできました。 それぞれの学校代表が炎のゴブレットによって選ばれます。 ところが、三校の代表3人が決まった次の瞬間、ゴブレットはなぜか年齢制限のため立候補できるはずのなかったハリーの名前を告げるのです。 誰の企みかわからぬまま、炎のゴブレットの決定は絶対なのだと、ダンブルドア校長はハリーを4人目の代表と認めます。
試合の内容は過酷そのもの。 第1回目の試練ではドラゴンが守っている金の卵を手に入れる。 2回目は湖の底に沈められている大切な人を、一時間以内に救う。 そして3回目は様々な障害がひそむ巨大迷路の奥の優勝カップを目指す。 どれも命がけの挑戦です。最年少のハリーも、必死に智恵を絞り、勇気を持って試練に挑みます。 そして、最後にこの対抗試合に隠された邪悪な企みが全貌を現し・・・ と、ネタばらしはここまでかな(笑)
主人公たちも大人っぽくなり、話自体も楽しいファンタジーと言う枠を超えてきています。 限りなく暗い陰謀、残酷なシーンもあり、ちょっと子供にはどうかなあ、と(^^; もっとも、魔法の世界ならではの楽しいシーンもたくさん。 ハリーとドラゴンの戦いは、スリル満点でわくわくしますし、華麗な舞踏会シーンもあります。 ほのかな恋の芽もあちこちに・・・(笑) いつもハリーの絶対的味方のロンも、今回はちょっとハリーとの間がギクシャクしてみたり、舞踏会でステキなレディに変身するハーマイオニーが気にかかったり(*^^*) ハリーの敵役のドラコ君も健在。嫌味を言うかと思うと、ちょっとおまぬけな姿をも見せてくれます(笑) やはり主要人物たちは、それぞれかわいくて魅力的ですね。
それにしても・・・このシリーズ、最後まで映画化するのでしょうか(^^; もちろん見たいですが、すごい世界になってしまいそうで・・・ 今回も後半は恐ろしいばかりの暗さでしたしね(^^; これで次の5話目はどうなるんだろう、といらぬ心配してしまいます(笑) が、とにかく迫力があり、面白い映画でした。
映画館で売っていたハリーのペットのふくろう、ヘドウィグのストラップ、あまりにかわいくて買ってしまいました(笑)
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