つぶやきDiary
何気ない日常のつぶやき
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2005年09月23日(金) 安楽椅子探偵

数年前に一度だけ見て、気にかかっていた番組がありました。
視聴者参加型の推理ドラマで、現役の推理作家さんお二人が考案。
最初に出題編のドラマのみ放送して、一週間後に解決編を放送すると言うものでした。
一週間の猶予期間中に、視聴者は犯人(ロジックを含めて)を番組あてに送ることができる。
一番正確で優秀な解答を送った人には賞金が・・・(^^;

「安楽椅子探偵シリーズ」と名づけられたこの番組は、どうやらもともと関西地区のみで放送されたものだったようです。
それがシリーズ3作目にして、初めての全国放送されたのが数年前。たまたま、私はそれを見たのでした。
解決編で登場して謎を解くのは、刑事でも事件の関係者でもなく、いずこからともなく現れる安楽椅子探偵。

安楽椅子探偵とは、実際に捜査に係わることなく、事件の資料を見たり関係者の話を聞くだけで、まさに安楽椅子に座ったままの如く事件を解決してしまう天才型の探偵さんのことです。
ミステリーファンの方ならなじみのある言葉、でしょうか(^^;

興味ひかれたのは、変わったドラマ形式のミステリーだったことはもちろん、出題者の推理作家さんお二人とも、本を読んだことがあったからでした。
有栖川有栖さんは、とても好きな作家さんですし、綾辻行人さんも最初の頃の館シリーズが面白くて次々と読んだものです。
そんなお二人からの視聴者への挑戦とあって、これはもう絶対に見なくちゃ、って(笑)

でも、うんと考えが甘かった私(^^; 
最初の出題編のドラマ、ビデオに撮ることもなく、ただぼーっと見ていただけでした。
当然のことながら、まったくわからない・・・(-"-;)
このドラマ、最初からテレビの視聴者をターゲットとして作られてあるので、映像上のトリックやヒントがあちこちに散りばめられているんですね。
一度見たくらいでは、なかなか気づけないのは当たり前?
次の週に解決編を見た時も、映像に隠されていたヒントの数々にほとんど気づいていなかった自分に唖然としたものでした(^^;

やはりこの番組を見たと言う友達は、ビデオに撮って、あやしい箇所を何度も巻き戻して見て、いくつかヒントに気づいたようで、解答もいい線まで行ったようです。
私はと言うと・・・これでミステリーファンなどと、とても恥ずかしくて言えないほど何も見えていなかった(・・,)

さて、なぜ今頃、数年前のことを書き出したかと言うと、この間たまたま某ネットショップで、このシリーズのDVDをみつけて、思わず一巻買ってしまったからです(^^;
数年前の雪辱を今回ははらすぞ、とばかり(笑)
DVDもちゃんと出題編と解決編に分かれています。しかも、「捜査ファイル」と称して、事件のヒントとなりそうな箇所を項目別に載せてくれていると言う親切さ(^^;

見ましたねえ、何度も(笑) 出題編と捜査ファイルばかりを繰り返し、繰り返し、しつこく(^^;
でも・・・やっぱりわからない(-"-;)
この映像上のヒントと言うのが、一筋縄では行かないんです。
これはもしやと思う点をみつけても、さらにひねってあったり、どんでん返しがあったりするらしい。
なかなかこれだと言う犯人もトリックも確定できない。
原作者さん曰く、「犯人がわかったと言うだけでは、痛くもかゆくもない。美しいロジックを組み立てて下さい」と・・・(-"-;)
くぅ〜、わからない!
手っ取り早く、解決編を見てしまえば、すっきりはっきりする。
でも・・・悔しい〜〜〜!(笑)

結局、いくつかのヒントから推理して、この人ではと言う犯人と、なぜその人かと言う理由を自分なりにひねり出して、あきらめて解決編を見ました。
結果、外れました(笑)
考えようによっては、半分くらいは推理が当たっていたかも(^^; でも、もうひとひねりしなくてはならなかった。
気づかなかった映像上のトリックもありましたし。
そうか、そうだったのか・・・って感じです。

とりあえず、数年前のまったくだめだめなところから比べると、今回は少しねばったかな(笑)
いくつか解くことができた謎もありましたし、それで満足することにしました。
いやぁ〜、ミステリーは奥が深い(笑)
安楽椅子探偵には、まだまだほど遠いようですねえ、って当たり前?(^^;


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