蝶と言うのは、イメージとして春なのです、私の中では。 春の花々にとまる可憐な蝶たち・・・紋白蝶とか紋黄蝶とか。 夏だと、もうちょっと豪華(?)なアゲハ蝶かなあ。
などと、いきなり何の話し?と思われそうですが(^^; この間、たまたま歩いていた道の脇が小さな野原になっていて、そこにたくさんの蝶が群れ飛んでいたんです。 それこそ、春のイメージ(私の中では)の紋白蝶、紋黄蝶などが。
そこは、特に何もない野原、小さな花がぽつぽつと咲いている程度。 なのに、たくさんの蝶たちが、ひらりひらりと低い位置を飛んでいる。時には数匹でじゃれあっていたりもして。 ちょうど木々の影で、強い陽射しも届かない。涼しげな草原に蝶たちが飛び交う様は、不思議な異世界のようでした。
で、その光景が頭に焼き付いていた私は、今日も行ってみたんです(^^; もしかしたら、あれはあの日だけの光景だったのかもって。 と思いつつ、しっかりデジカメ持っていったのですけど(笑) そうしたら・・・いました、今日もたくさんの蝶たちが(*^^*)
やった〜!と思い、カメラを構えてみたもものの・・・やっぱり無理ですよねえ、これは私の腕では(^^; 花などの動かないものと違って、蝶は撮ろうと思った瞬間、ひらひらと移動してしまいます。 目で見ていれば、あっちにもこっちにもたくさんの蝶が捕らえられるのに、カメラのフレームに収まるのは、野原の草ばかり(笑)
ふと気がつきました。 これは、実際にここにいる今の瞬間にしか見ることのできない光景で、カメラにおさめられるものではないのだ、と。 あ、もちろん腕のいい写真家さんならたやすいことなのでしょうけど(^^; 私が撮ろうなどとは無謀もはなはだしい(笑)
自由に飛び交っている蝶たちの軽やかな姿、かすかな風の感触、草の匂い、木々の上から聞こえてくるセミの声・・・ この不思議に穏やかな空間を味わうには、やはりまたここに来るしかないのだろう、と。 蝶たちが、いつまでこうして飛んでいてくれるのかわかりませんが、私のささやかなお気に入りの場所になったことは確かです。 また行ってみようと思っています。
|