日記。

2005年02月16日(水)

誤算だった。
医師からすれば、予定のうちのようで。
きっと、若いのだろう。
老人の気持ちも、老人を抱える家族の気持ちも解らない。
会った事の無いその医師を、好きになれない。

おじいちゃんは、もう一度。
残った足をも切断するかもしれない。

危険が、恐怖が。
一体どれだけの命に変わるのか。
あたしには予想もつかない。

受けて欲しいと、思えないで居る。

あたしは。
おじいちゃんの死を。
望んでいるのだろうか。

死にゆく四肢を、切り離してまで。
混同する記憶を彷徨うその人に。

あたしは、生きてなんて言えるわけもなくて。


明日、術後初めてのお見舞いに行こうと思っている。
まだ、あたしを認識できるうちに。
あたしのことを、忘れてしまう前に。



お題、実はなおのは届いていて。
あたしが書けずに止まっているのです。
ごめんね、なお。
今は、書けそうにないの。


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成瀬ルナ [MAIL] [HOMEPAGE]