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| 2005年07月24日(日) |
質的研究は教えられるか? |
最近、ますます質的研究/量的研究という用語の差異が「?」になってきた。例えば、質的研究は、量的研究のように教えられるものなのか?というような疑問が発せられることがある。
でもね、そもそも量的研究ってそんなに簡単に教えられるといってしまってよいのだろうか?。
そりゃあ、質問紙の作り方を教えたり、SPSSの動かし方ならなんぼでも教えますよ(SASはもうムリ:涙)。でも、それは質問紙調査に必要なスキルでしょ。
数年前、ある大学生のグループを指導して質問紙をつくった。最初、彼らは雄弁に「高校生ってさ〜」と、自分の過去語りをまじえて話していた。しかし、その彼らが数週間経つと「高校生って何考えてるかわかんない」といいはじめる。それでもなにがしか格好はつけないといけないので質問紙へとまとめ、「ああ、自分たちが知りたかったことのほんの少ししかできないもんだね」といっていたものだった。
これは質問紙にかぎらず、インタビューだって、参与観察だってそうだろう。なにしろ相手にしている現象はとんでもなく豊かなのだから、知りたいと思うことのうちで実際に知ることができるのはほんのわずかなもんである。それでも根気よく、粘り強くそれにむきあっていくのが研究じゃないかと思うわけですよ。
質的研究は、量的研究のように教えられるのかと問う人たちは、そこらへんでどうも研究というもののイメージをとらえ違っているのではないかと思うわけである。
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