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2005年06月07日(火) サッカーにスポッター

今日のyahooのニュースを見ていたら、ジーコの秘密兵器と題する記事があった。サッカーにアメリカンフットボールで使われるスポッターシステムを導入して成功したという話だ。


ジーコ監督は現役引退後、ブラジルでスポーツ大臣に就任し、世界のさまざまなスポーツに接してきた。その際にジーコ監督の印象に一番残ったスポーツは、「アメリカンフットボールだった。サッカーにも取り入れられると確信した」。
ヘッドコーチにはスタンド最上段に陣取ったスタッフからフォーメーション等のアドバイスが無線で送られ、選手にもレシーバーで伝達される。同様のシステムはサッカーよりいち早く、バレーボールにも導入された。ブラジルでバレーボールは、いまやサッカーと並ぶ人気競技。ジーコ監督も「とにかく監督が的確に指示を出せるところがうらやましい」と、日本で行われたバレーボールW杯では、仙台へも視察に出向いて無線の効用を確認していた。
そしてW杯予選では、トランシーバーが存分に活用された。ホットラインを手にスタンドの最上段に上がるのは、ジーコが信頼する実兄のエドゥー・テクニカルディレクター(TD)。エドゥーTDは3日のバーレーン戦でも全体が見渡せるメーンスタンドの後方に陣取り、ベンチのカンタレリGKコーチに絶叫調で指示を送っていた。
サッカーは上から見るとよく分かる。敵の陣形の変化を見て、誰を投入すれば一番効果があるのか。カンタレリGKコーチから兄の伝言を聞いたジーコ監督は、これを参考に次の打つ手を決める。ジーコ監督に意見をいえるのは、この実兄だけなのだ。そしてエドゥーTDは試合終了直前にスタンドを降り、勝利の瞬間にジーコと抱き合い、称え合うのが儀式ともなっている。




なるほど。

アメリカンフットボールではたしかにスポッターがとっても重要な役回りを果たす。いまどき大学生のチームならスポッターがいないチームなど考えられないし、高校チームでもちょっとまともなところにはスポッターがいる。それくらいアメリカンフットボールというスポーツにスポッターは欠かせない。

というのもアメリカンフットボールはグラウンドレベルではいったい何が起こっているのかほとんどわからない。鳥の目と虫の目みたいなもので、高度に組織化されたプレイをしているだけに、フィールドで何がおこっているのかわからないというのは致命的だ。

サッカーでもフォーメーションがあるということを、最近になってやっと知ったのだが、代表チームのように高度にシステマチックなフットボールをするなら、やはりアメリカンフットボールのようなスポッターは役割を果たすだろう。

ただ、アメリカンフットボールではプレー毎にプレーヤーの交替が可能である。チームによったら特定のポジションの選手を3人ひとくみくらいでローテーションで出場させる。ローテーション制で交替した選手に次のプレーをもって入らせるためだ。こういうことは、サッカーでは交替はそれほど自由ではないからできないから、スポッターシステムがジーコ監督の采配にそれほどの影響力があったのかどうかは疑問だ。むしろ、ゲーム中に選手にかけるアドバイスの方に威力を発揮したのではないかしら。

 それから、ジーコはトランシーバーを競技場に持ち込んだということだが、アメリカンフットボールのゲームでは、どれだけハイテク機器が導入されようとスポッターだけは有線である。これは無線で電波を飛ばした場合、他チームに傍受される危険があるからだ(実際、アメリカではそれが大問題になった)。サッカーではアウェーではどんなトラブルがあっても不思議ではないと言われる。トランシーバーの周波数をあわせることくらい簡単だろう。その点、どう工夫しているのか不思議である。

 もうひとつ、ともするとアメフットは戦術のゲームなどといわれるけれども、他方ではexcution(遂行)のゲームといわれる。つまり、コーチがしばしば「エックス(X)とオー(O)だけではゲームに勝てない(アメフットで戦術をかくときには、攻撃選手を○、守備選手を×印であらわすことが通例である)というように、1対1で勝つことがまず必要とされる。

サッカーの日本代表では中田が「フォーメーションは関係ない。1対1で勝てないとダメ」といったとかいわないとかが話題になっているが、上述のようなアメリカンフットボールの考え方をふまえるとなるほどなーと思える。要は、どんなシステムをとるにしても、それを「やりきる」ということが大事だってことですね。


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