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2005年04月17日(日) 同じことを言ってるつもりで

カウンセリングしていると、しばしば「(不登校などの)原因はなんですか」と聞かれる。そんなものに原因がみつかることはめったにない。かりにそうだったのだろうということがわかっても、現在の時点ではどうしょうもないこともある。そこで、「わかりません」と答えるしかないと思い、そのように答える。ここで私がそういう意味だと思う「原因」は、業界で通用する「原因」という言葉だ。

でも、その「原因」と、今、息子の逸脱行動に困り果てて相談にいらっしゃったご両親がおっしゃる「原因」が同じ意味だという保証はない。もし私たちが使っているような意味での「原因」ならば上記のような答えになるだろうけれど、そうでないなら「わかりません」といってしまってはいささか芸がないように思えてしまう。

むしろ、その言葉をとっかかりにして、原因という言葉でこの人が言い当てようとしている事態はいったいどのようなものかと会話していくとよいのじゃなかろうか。

もっとも、両者の意味合いが微妙にまじりあっていて、後者の意味だと思っていると、やはり問題行動には原因があるのだから、では、それを取り除けばよいのではないかという思考に発展することがあって厄介だ。

結局のところ、言うべきことは言わないといけないし、でも、言ったらそれで十分かというと、決してそうではないということなんだろうな。


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