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2005年02月17日(木) 試験ばかりの日

昨日の博士課程の入試に引き続き、大学院の修士課程の入試。
朝から専門試験の監督、昼から面接。その後、会議。

また委員が増えた。まあ、他大学の先輩方の悲惨な状況をきくと僕なんかまだまだ恵まれているのだろうけれども、「全学の委員をはじめて体験されるのもいいんじゃないですか」などと勧められたんですけど、あのー、それ、前にも言われましたから。

会議の最後にぬけだして、最後に自分が担当する授業のテスト。終わって研究室にもどると、学生がよもやま話とか相談とかに訪れる。

今日はあいまの時間にpalagaさんお勧めの 
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計見一雄 著 「統合失調症あるいは精神分裂病 精神医学の虚実」 講談社選書メチエ
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を読む。まだ半分くらいなのだが、計見先生のまくしたてるような口調が面白いですな。従来の精神医学が、患者の症状を外からしか記述してこなかったっていうのは納得。陰性症状とかプレコックス感とか、僕らは普段平気で使っているわけなんだけど、それが「あるべき状態からの欠如」みたいな記述に終始していて、「本体はこれだ」というような記述にならないというのもなるほどである。

脳神経系の最新知見と、ブロイラー以来の記述精神医学をあわせたところにブレイクスルーがあるというご意見はすごく興味深かった。先生いわく、患者の内側からみたような記述をして、それが脳神経の知見ではこうやって説明できますよみたいなつきあわせができると、とても面白いんだと。じゃないとあんた(精神科医)ら終わっちゃうよということらしい。

しかし、いま、記述精神医学をやる大学はどんどん少なくなっている。みんな薬物療法専門になるか、バシバシと多変量解析をつかった研究をやりまくるかしないと、業績にならないからだそうである。悩ましいことですなー。


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