I create you to control me
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| 2005年01月07日(金) |
切り離すのではなく抱えること |
世の中、幼児誘拐殺人のニュースでもちきりである。 こういう事件が起こるたびに、世の中はますますセキュリティを強化しようとする。性犯罪者の情報を住民に公開せよという動きまであるらしい(夜のニュースによると、警察が刑務所からの出所情報を知っておくというものらしい)。
非行を含めて犯罪関係の法案というのは、一時的にみんなパニック状態になり、何かとんでもないことが起こっているという気になり、あまり根拠もないのに大きな変革がされることがある。少年法のいわゆる「厳罰化」も、実務に携わる人たちからはあまり評判がよくないと聞く。ゆっくりと議論してもらいたい。
個人的には、世の中、犯罪者や非行少年を自分達の社会から排除しようという方向にばっかり動くのは賛成しかねる。世の中、犯罪者と被害者というふうに2種類にはっきりわかれるわけではない。 藤川先生もおっしゃるように、もしかしたら自分が犯罪者になっていてもおかしくないという認識を、みんながもった方がいいと思う。
刑務所に入れるといっても、それで終わりではない。みんな厳罰化だ、どうだというけれども、そこには引き受ける人がいるわけで、実務家のみなさんは、何ともならなさそうなことでも、なんとかしないと責められるのである。
どうせやるならば、今回の犯人のような人たちも再び社会に戻って我々と一緒に働いてもらわざるをえないとしたら、僕らは彼らをどうやって迎えられるのか、あるいは迎えたらいいのか、というような観点をもってもらいたい。
もちろん、情報公開によって世の中の人が彼が再犯するのをとめるように援助できるシステムをつくれるというのならば話は別である。非行少年に関していえば、実のところ、警察も施設も自分達の担当でなくなった少年達がその後どうなっているのかは、彼らが再犯でもおこさないかぎり基本的には知りえない。だから、施設から出た後、どういう援助をしてやったらうまく軌道にのるのか、施設であんなだったあの子は今どうやって生活しているのかとか、そういうことは意外とわからないものだ。これは施設での処遇を考える際にも影響を及ぼすだろう。
もっとも、現状を考えれば、隣のおばちゃんが元犯人に、「ほら、あんた。また女の子さらおうとしてるでしょ。だめよ〜。空想で我慢しなさい」などと気をつけて声をかけてくれるなんてことはありそうもない。
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hideaki
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