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2005年01月03日(月) ほめ上手のコーチング

今日はテレビでライスボウル観戦。
ライスボウルとはアメリカンフットボールの日本一決定戦である。

よく間違われるのだがボウルであって、ボールではない。ボウルとはサラダボウルなどのボウルのこと。アメリカンフットボールのスタジアムがすり鉢(ボウル)のような形をしていることから、ボウルゲームというのである。アメリカで有名なのはロサンジェルス郊外のパサディナのローズボウル、フロリダ州マイアミのオレンジボウルであるが、つまりその地方の特産品を盛ったボウルというような意味なのである。だから日本はライスボウル。

そういえば昨日は高校のアメリカンフットボール部の同窓会だったのだが、あるチームメートは、僕が心理学を志した理由を「関西学院大学の武田健にあこがれたからだ」と他のチームメートに解説していた。昔の僕は、彼にそう説明していたのだという。

そんなことすっかり忘れていたが、おお、そういえばそうだったよ。

武田健先生は、昔、関西学院大学のアメリカンフットボール部の監督をされていたのだが、実は行動療法がご専門でもある。その昔、「ほめ上手のコーチング」と称し、良いプレーをしたら、即座にほめることで選手のよいプレーを強化する(即時強化の原理)というようなコーチングが有名になったものだった。

当時、強豪だった日本大学の篠竹監督は、「ほめる」なんてとんでもない。そんなことは4年間に1度あるかないかという鬼監督で、1日10時間ものスパルタ練習で有名だった。そんなわけで、しばしば関西学院と日本大学の両校は好対照なコーチングのチームとして比較されていた。

まあ、今になって思えばこの比較はあまりよい比較ではない。

武田先生は実際にグラウンドにでると人が変わったように怒鳴りまくるかなり怖いおっさんであるらしい。そして、そもそも関学というチーム自体、大学の華やかな雰囲気とはかけ離れた泥臭いチームである。そういうのがもともとベースにあるチームだ。日本大学にしても別に篠竹監督が怖いからやっているわけではなく、選手たちは監督から何かをつかみとろうと思ってすすんでチームに入ってくる。彼らは卒業してからも会社で重責をまかされるポジションについている人も多いし、学生の頃から取り組みが真剣で意識の高く、他のチームからも尊敬される人物が多かった。それだけスパルタに耐えうるだけの人格者が集まっていたともいえる。決して罰回避条件付けをされているわけではない。

なにごとも、その活動の全体像とか、歴史性を考えることなく、「ほめる」「どなる」というような、たったひとつの行動だけとりだして、これは良い、これは悪いというふうに評価してもはじまらないのである。


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