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2004年09月14日(火) 対象の深い記述を支えるもの

『当事者とは何か』というセッションにでた。研究者の自己語りというテーマにひきつけて聴いた。

思ったのは、皆さん現場との適切な距離感をもっておられるということか。

なんちうか、
過度に現場に入り込みすぎると、現場の人になりかわって研究者が問題を語りはじめるということがおこるような気がする。

「当事者の視点」を深く知るというのは、ひとつには当初の思い込みを脱して、いかにその人の力を認識しなおすかという、一種の研究者の学習のようなものだと思う。それは必然的に、現場の問題を、現場の人がなんとかすることを信じて待つという姿勢につながると思うのだが、過度に現場に入りこみ、まきこまれている人にはそれができなくなってしまう。

現場へ入る自らの姿勢を反省することや、高度な倫理観をそなえていることを当然なものととらえることは、そういう人たちがますます現場にまきこまれていくことを助長するような気もする。もちろん倫理的であろうとすることは大事だけれども。

自分達が自らに課している基準は、いったいどこまでが対象のためなのか、どこまでが自分のためなのかを考える必要がある。


■午後からのシンポ「ボトムアップ人間関係論」にきてくださったみなさまありがとうございます。ひとつの学会で3つも発表するのははじめてにしてこれが最後かも。


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