I create you to control me
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午前中は翻訳、原稿などしながらすごす。翻訳はマイケル・ホワイトの新作。実は、原書はオーストラリアでもまだ発売されていない。マイケルホワイトの翻訳を多数手掛けておられる小森先生をみこんで、ホワイトが発売前に翻訳をもちかけてきたのだという。
さすが、小森先生。
僕もいろいろ仕事をもらうのだが、その精力的な仕事ぶりはすごいというのを超えて、もうほとんど病気 神業である。
午後からは非常勤。
認知行動療法についての話。
ちょっと本題からははずれるかとは思ったが、エリスのグロリアとのセッションをみせたりする。エリスはよくしゃべる。ロジャースも日本のロジャリアンに比べればずいぶん雄弁であるが、それでもエリスにはかなわない。学生からはしゃべりすぎているとか、話をもうちょっと聞いてほしいとか、圧迫感があって嫌だといった意見が相つぐ。
セラピーは言葉を使うものであることは譲れないところだが、言葉とは内容を伝達/受信するだけのものなのか、ということを思う。
国立精研のK先生がしばしばだす例を借りていうと、セラピーにおける言葉とは、ソファーから立つとき「ヨイショ」というようなものかもしれない。ヨイショに意味があるわけではない。ヨイショということがある身体配置をコーディネイトしているのだ。それがヨイショであろうと、ひとつながりの物語であっても同じことだ。
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hideaki
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