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2004年06月11日(金) のんびり

午後から専門学校で非常勤。それが終わっていそいで自動車で米原へでる。そこから新幹線で名古屋へ。

今日は、夕方から母校で博士論文の発表。院生の研究活動を促進するために年に数回もうけられている会のゲストスピーカーとして呼ばれたのだ。見知った先生方がたくさんいるところでの発表はちょっと緊張もの。まあ、みんな「おもしろい」といってくれてヤレヤレ。笑いがでたのがよかった。

さて、会議がおわって、後輩と少し立ち話。

彼女いわく、僕に対する評価が、僕がいなくなってからとても高くなっているのだという。「おお!、なんて嬉しいこといってくれるじゃないの」と思って詳しく聞いてみると、どうも素直に喜んでいいのかわからない内容だった。

後輩いわく、いまの大学ではみんなスマートで洗練されており、人間味があまり感じられないという。まじめに授業にでて、そつなくレポートをこなし、ダラダラ話したり、どうでもいいことで何時間もだべったりなんかしない(というかそういう空間がなくなってしまった)。そんな雰囲気も、彼女はなんとなく寂しく思うのだという。

そこいくと、僕は、毎日のように院生控え室でダラダラ新聞をよみ、お菓子を食べ(×3)、誰かとどうでもいい話をしていて、とにかくノンビリしていたという。そのことに彼女は救われていたことに、僕がいなくなってはじめて気づいたらしい。「ああ、ああいう人も大事だったんだなあと思ったんです」と後輩。

なんだかなあ。喜んでいいのか、悪いのか・・・。
たぶん喜んでいいんだろうな。
うん。
そうしょう。そうしょう。

しかし、そのように評される僕の院生生活っていったい・・・・・。
自分じゃけっこう苦労してたつもりなんだけどなー。
記憶は嘘をつく、のかな。


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