| 2005年12月21日(水) |
>>怒れる40代っ・・・!! |
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『最強伝説黒沢』が、ドンドン面白くなってきました。
初めはホントどーなる事やらな、ゆる〜い展開だったんだけども、 (んまぁ・・僕はそのダメっぷりも好きだったんですが)
前の”地元不良中学生編”くらいから、黒沢の秘めたる力が 垣間見えだして、今回の”暴走族編”にて遂に覚醒しだしてきて、 読んでる僕も、テンション↑↑↑
あの福本漫画特有の戦略の打ち方が、ものすごく好きです。 「ここの地理的状況を教えてくれ・・・!」って最高すぎ!
顔つきも(鼻は常に垂らしてるけど・笑)かなり変わってきてて、 まるで”カイジ”や”森田”を見てるみたい!
そういやぁ〜遂にカイジも気づいたしな! 「あああああああ〜・・・・!!」って(口押さえて)ね。
あの”クチのかたち”するヤツには、絶対何かあるもんなぁ! 言うならば、”欲望の口形”ですよ(笑)。
んまぁ、カイジや森田は”相手の欲望の隙をつく”のが基本戦略 なんだけど、黒沢の凄さは”どこまで本気になれるか”。 すなわち、”決死””捨て身”になれるまで”怒れる”事だ。
これが皆、できるようでできないから、 黒沢は周りの連中や読者(僕含む)の心を掴むっ・・・!
”人には(決死で)戦わねばならない時があるのだ!”・・・と。
それを40過ぎてようやく悟ったのが黒沢なんだが、 カイジに出てくる”利根川”は、それを昔から熟知していたから、 あのポジションに居れるのだろーな。
でもその利根川も、ボスである兵堂に仕えてる以上、 今後も”決死”になるべき状況は必ず訪れるだろうな。 (あんな拷問コレクションが一体いくつ出てくるのやら・・・)
そういった”戦いの連鎖”から逃れたのが、 ”ホープレス(名言・笑)”なホームレス達であり、 逃れられないのがわかってるクセに、真剣になるのを避け続けたのが、 これまでの森田でありカイジであり、黒沢でもあった。
しかし、あの黒沢も遂に変わりつつある。 いつ襲われるかわからない自らの危機・・・! それを避けて避けて避け続けるウチに、 ”自己防衛本能”が自らの可能性を引き出したのだっ・・・!
そして、それは皆でやる事に意義がある。 黒沢の中では”心の支え”の方が大きいのかも知れないが、 結果的には、周りを決起さえることはとても”生産的”な事なのだ。
それは、正しく”勝利こそが”彼らの自身に繋がるのだから。
こういう(ある意味チープな)戦い方は、 僕が小学生くらいに映画にもなった(具志堅ティナが懐かしい・笑) 「僕らの七日間戦争」を思わせるトコロがある。
・・・んまぁ、アレは子供、こっちはみんなオッサンなので、 その意義に関しては全く異なるのだが、 身近なもので勝負するってトコが単純に、ね。
・・あ、でもそんなん言い出したらキリないな。 「ホーム・アローン」とかもそうなっちゃうし・・・(汗)
・・・。
あーヤメヤメ。戦い方とかはどーでもいいんやったわ。 もっと大事なトコはさっきから書いてるけど・・・
作者が”黒沢”を通して伝えたいのは、 ”本気(マジ)で戦える大人の凄さ”で、 肝心の大人が(我がの保身を捨ててでも)変わらないかぎり、 この日本社会はどんどんダメになっていくぞ!
・・・って事なんじゃないかな!?
『最強伝説黒沢』・・・現在ビックコミックオリジナルにて連載中! 話の盛り上がりとは裏腹に、掲載ページがどんどん下がってるので(汗)、 皆で応援しましょう!!
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