DJ SEO's DIARY

2005年01月06日(木) >>僕と梯 一郎。

遂に実現するGROOVERと梯 一郎の競演。


僕はどれだけ待ったことか。
5周年というのもとても感慨深いことは確かなんだが、僕にとっては
こっちの事の方がダントツに重大だ。

これはほとんど僕の片思いみたいなモンだからな。



カケさんと初めて会ったのは、確か”CLUB-K”オリジナル・メンバーが
解散した時に行ったDJ募集だった。当時の僕は大学休学届けを出してすぐの
落ちぶれ優等生。音楽はそれなりに知ってても、まだまだオタク根性丸出し
で人見知り全開。募集に応募してるクセに自分を売ることを知らない僕は
案の定、落選。カケさんのパワーに圧倒されて、(心の中では色々喋ってる
クセに)全く言いたい事が言えなかったのを覚えている。

その後も数回、会ったり、電話したりしたんだが・・・
どーにも、ウマが合わないんだな。もちろんカケさんも同じこと感じてる
んだと思うんだけど。ずっと平行線のままって話も多かったな。

だから、カケさんは僕に「オマエとは(ウマが)合わないから
一緒にやるのはゴメンだ」と言った。僕は人間的にまだまだ足りないのだ。
僕はカケさんの言うレベルでのエンターテイメントを満たせるヤツでは
なかった。確かにそうかも知れない。


でも僕には僕なりのこだわりがあったんだ。


僕にはまず当時の大阪ローカルのロック・クラブ・シーンを壊滅させなければ
ならない、といった使命があった。それは僕のレコ屋でのワヤ子に対する
冷徹な接客(笑)やMIX-CDやレコメンドで紹介する幅広い選曲性、
そしてこのDIALYでの熱き思いなど、様々な努力を経て、
5年後の今、それは達成されたといえよう。
(んまぁ、その分似たようなイベントが増えちゃったりしたんだが)

それは確かに大きな意味では”CLUB−K”の思想を大阪ローカルに広めた
ということになるのかも知れない。


でも、僕の思いはもっともっとジャンルに囚われない音楽好きが増えて
欲しいってことなんだ。


GROOVERに出会わなければこんなに音楽好きになってなかったかも知れない人、
多いと思う。GROOVERが無かったら、そんなアホみたいにレコ掘ったりMIXの
練習したりしなかっただろう、っていうDJの人も多いと思う。


僕はシーンがそうなってくれて本当に良かったと思う。
これでロック・イベントに行った後、お金をドブに捨てたような気持ち
になる・・・なんてことも減ったと(個人的には)思う。


ロックDJは他のジャンルから軽視されがちなのが、5年前から
そこまで大きく変わらなかったのは残念だけど、でも大丈夫。
それもそのウチ変わる。この前のカウントダウンでも思ったけど、
他のジャンルのDJは技術でスゴイとは思っても、音楽観でスゴイとは
全く思わないから。アイツらつまんないよ。ホントに音楽好きなん?
っていつも思うから。


と、僕は僕でこうしてやってきたわけだ。

でもカケさんからしたら、「・・・で?」って感じなんだろうな。
能書きはいいよ、って言われそうだ(笑)

いつになっても僕はカケさんの的を得る話はできなかったな。
だから昔のカケさんは僕と一緒にやる気なんて全く無かったんだ。


でもあんだけ散々に切り捨てられても、僕は一緒にやりたかった。
僕はカケさんという人物を本当にリスペクトしてるから。


あの人の魅力というか個性は絶大やな。
あの人が求める”ロック”とは自分自身だ!とも言わんばかりに。

DJもバンドと同じアーティストとしての土俵に立つものだ、というのを
僕らに示した。そして、それを含めた言動(あのクッキーシーンの編集長と
BBSでガチンコした時は凄かったなぁ)、姿勢、全てが刺激的だった。
あ、一触即発なとこも(笑)

そのおかげで2年前くらいにあった話が決定後、急転直下、中止になんてこと
もあったなぁ・・・。まーでも、よくよく考えると僕が怒らせてることも
多いんだけど(笑)・・・結構口へらずなモンでね。しょぼいよ、僕は。






さあて、どうなるんだろうな?9日。



カケさん、GROOVER見て何て言うかな?
「まだこんな古臭いイベントやってんのか!?勘弁してくれよ」
って言うかな。


・・・・。



果たしてどう言うのかはわからないけども、僕はそこまで気にしないと思う。

僕達は僕達の好きな音楽を聴き、好きなイベントに行き、遊ぶ。
当たり前やけど、そこには”早い”も”遅い”もないんだ。
関係ないよ、そんなモンは。

僕らDJはGROOVERな趣向の音楽を愛する人の、より良い音楽ライフを
歩むための、ささやかな手助けになれれば、それでいいんだから。



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