| 2002年11月10日(日) |
>>11.9.(SAT) レッチリ特集!!&グルーヴァーDJの一人悩み事 |
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遊びに来てくれた人、どうもありがとう!!
今回はグルーヴァーの根城、カフェ・ブルーが素晴らしくリニューアルしての 第一発目!今回は来日直後のレッチリでアフター・パーティー的に 盛り上がっちゃいました!
いつもはUK色が濃いグルーヴァーですが、今回は結構USのワンパクなところな へヴィ・ロックも多く選曲してみました。インキュバスの1STの曲や個人的には アーバン・ダンスとともに大リスペクトしている、フランス発のカルトな ミクスチャー・バンド、”FFF"辺りをか〜なり久々に流してみました。
あとFISHBONEとか、サブライムも今回の特集的に選曲予定ではあったんですが、 時間的に省かれて残念でした・・・。
新譜では個人的に大プッシュ中の新人HOGGBOYや、FEEDERの最高すぎる新譜、 前回、前々回・・・とタイミング的に流せなかったこちらも注目新人CORALも。
イヴェント的には今回はサカモト氏のプレイに脱帽です。 ・・・つーか、いつからあんなに上手くなったんでしょう??
今回は、自分のMIXの未熟さをマジで痛感しました・・・。
グルーヴァーのDJは”歌”も素晴らしいけども、DJ中はあくまでも”ビート” として解釈するっていうスタイルでここ1〜2年やってきてるんだよね。
”ビートがつながること”、すなわち”ロック”をそのまま”テクノの解釈”で MIXするってのがグルーヴァーの解釈なんだよね。
でもこうやっていく過程で大きな問題が発生してしまった。
要するに”選曲が制限される”ってこと。 だって”前の曲に近いビート”でなけりゃあ、 さっきの方法論は成り立たないからね。
ここ1〜2年、僕らDJはずっとそれと向かい合い、戦ってきた。
だからグルーヴァーでは時々、「え〜次はこの曲期待してたのにィ〜」 なんてことも多いんではないだろうか? 他のイヴェントでは普通に行われている”つなぎ”でも、 グルーヴァーではご法度だったりするからだ。
例えば・・・エイジアン・ダヴの「REAL GREAT BRITAIN」で 盛り上がった後に、同じミクスチャーだからと言って、 レイジの「TESTIFY」(イントロを省いて)や、コーンの「GOOD GOD」は 流せないのだ。
それはお互いの曲のテンポ(BPM)の愛称が劣悪な為である。
曲のテンポを最優先にしてDJプレイし、それを”売り”に これまでやって来たグルーヴァーだが、これに関する問題は膨大である。
やはり”その瞬間に最適な次曲”を選ぶのがロックDJの魅力でもあり、 センスを問われるところでもあるからだ。
しかし、先の方法論にしたがって”その瞬間に最適な次曲”を選ぶのは もはや神業に等しいとも思う。
細かく説明すると、 BPM(ビート・パーセント・ミニット=一分間に行われるビートの回数) でグルーヴァーの選曲を数値化した場合、主に80〜160から成る。 基本的に同じ数値の曲であれば愛称は最高なんだが、 世の中には60〜220を越えるBPMのロック・ナンバーが存在する。
言うたら80〜160ってのは、 その中でも”ダンスに適した速さ”なんだよね。 だから必然的にグルーヴァーではその範囲が大半である。
でもそれでもその中から、”最適な次曲を選ぶのは至難の業”である。
ジミー・イートの”SWEETNESS(BPM約135)”で踊りまくった後、 「あ〜この後はオアシスのLIVE TOFEVER(BPM約90)で昇天してぇ〜!」 となっても、先の方法論ではムリだからである。
でもなぁ〜・・・「やっぱりお客さんの期待に答えたいよねぇ!」 と思ったり、「う〜ん・・でもミックスにゃあこだわらんと!」 と思ったりと・・・ずっと悩んでまいりました。
最近ではそれを上手く使い分けるようにはなってきたんだけど、 逆に今回は僕の場合、ミックスしてる箇所がいつもに比べかなり少なくて 「う〜ん・・・なんか物足りない」とか思ったりね・・・。
「今月は最後にFEEDER(BPM約90)でしょ、やっぱり」って思って、 「次はテンポずれてもNIRVANA(BPM約83)聴きたいかなぁ・・?」って思って、 「最後レッチリならその前はリンキン(BPM約93)かなぁ・・」みたいな、ね。
やっぱしこんだけズレると、DJとしてはちょっと不快でもあるんだよね。 でも実際に一番大切であるお客さん的には、一体どうなんだろう??
グルーヴァーDJはこの問題でずっと悩んでますね。 一体、”ロックでDJ”の完成形とは何なのであろうか?
未だ前例がない(と思われる)未踏の領域を探し求めて、先へ進もう。
・・・僕の場合は”基礎技術”ももう少しつけないとな(笑)
もう以前みたいに”知識”だけでロックDJやれる時代でもないんだよね。 ”レコ屋の店員”つっても単なるオタクなんだよな、やっぱり(笑)。
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