非日記
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2022年12月02日(金) ちがうんです。

だから違います。前回日記を書こうと立ち上げたのは、ああいう言い訳をしようとしたわけじゃなくて別の言い訳をしようとしていたのですよ。
そういえば、人様のセクシャリティは秘密にしなければいけなかったのではと思い至って、「お友達がなんか普通っぽいという事を了承も得ずに暴露したことになってしまうのでは?いけない事なのでは?」と戦々恐々としたわけです。

もー、世の中が難しすぎます。
皆好きに生きればいいと思うんだけど、私が思うに、じゃあどういう社会が皆のセクシャリティにとって公平かというと、便所も風呂も更衣室も全部男女共有しかないじゃん…ってなるのよね。でもダメなんだろ?

それに私も、このセクシャリティとジェンダーが固定化された社会の恩恵を被っている。夜道で一人で家に帰ってる時に後ろから歩いてくるのが同性だったらほっとするし、人気のないビルのエレベーターで自分一人の時に入ってきた相手がおっさんだったらちょっと緊張する感じ。
まあ私は見知らぬおばちゃんとかにも絡まれたりするので、そういう意味では男女の差はないんだけど、でもどうもこうも同性だと痴漢だとはあまり思わないし、身の危険はあまり感じないねん。「やれやれ、やべえ女に絡まれたぜ」って感じで、「いざとなったら殺す覚悟を決めるしかない」みたいな生きるか死ぬかみたいな覚悟にはならないっていうか。

高〇薫か誰だかが言ってた気がします。女の人生は体を張って生きるハードボイルドだって。わっかるわー。

こういう感じなので、ジェンダーとセクシャリティの差別意識にめっちゃ癒されているねん。職場の人間が同性だったら「パンツが股に食い込んでつらいわー。男は股に裂け目がないからいいわよね」とか「乳バンド忘れたねん!下乳に汗かいてつらい」と何気なく愚痴れるが、相手が異性ならできないもの。相手が反応に困るかと思って、気を使ってんねん、これでも。しかしながら私が安堵を感じるこの区別に苦しむ人間がいるわけね。

「私はこういうセクシャリティだから、そこを気にして!」といちいち公にせずに平和に物事をすすめるには、「性別は存在しない」レベルに至るのが一番平和だと思うんだけど、でもダメなのよね。
あー、人生ままならない。
この先どういう社会になっていくのか、どういう方向を目指すべきなのか全く想像できないわ。攻殻機動隊みたいに外殻の中身が男女どっちかとか不明に男女別なく交わりながら、いざという時のために常に武器を携帯する近未来社会みたいな感じかな。そうじゃなきゃ握手するようなレベルで気軽にセ〇クスするような。「好きな人意外とは絶対嫌だよ!」というと「あいつ変わってるな。ちょっと頭おかしい」と言われる…。

いや、そこまで無法地帯にせずに、むしろ逆に「常識でわかるだろう」「雰囲気をよめ」「意識しろ」「あたりまえだろ」というのをやめるとか。私はこっちがいいんだけど…。こう、全部口頭で文言で意思確認しながら進めていくみたいな。「いかがわしい気持ちになりました」って言ってくれたら「ほう!そうか!」となるよ。私が心を開いたらめっちゃゴリゴリに聞いていくと思う。「こういう場合はどうなん?」「これはどうなん?」「それってこういう場合とは違うの?」「へえ!」「ほう!」「ふうむ!」「じゃあこれは!?」「おまえのシステム全てが知りたい」とめっちゃゴリゴリ聞いていく。それどころが相手に甘え始めると「こうしたらどうなる」「そうしたらどうなる」と相手の反応で実験を始める危険がある。気を使って抑えてきた好奇心を全開にするとそうなる。
私のいいところは「それっておかしいよ!信じられない!」とならないところなんだけど、我が人生で全然活かせない。


というわけで一応言い訳する。
よくない事はわかってんねんという事を。


ところで今回日記を書こうとしたのは、自動車を運転していて、赤信号で公園の隣で止まった時、母と娘の親子がブランコをしていたからです。
はじめ、娘だけがブランコに乗っており、お母さんがその背中を押して漕いであげていたんだけど、そのうち「こうよ!」「こう!」と漕ぐ仕草をしはじめ、そのうち隣のブランコに乗って「だからこう!」とやって見せ始めた。ンで、娘は「だってできない」と座り込んでいたんだけど、お母さんがめっちゃ笑ってて微笑ましかったわけです。
いや、娘は可哀想かもしれんが、こう、ブランコとかシーソーとかジャングルジムとか子供の頃遊んでいた遊具はなんか楽しかった記憶がある。

大きな公園に行くと子供向けの三階建てのビルみたいな巨大な滑り台なんかがあって、畜生最近の子供は恵まれているなと思う。遊具の注意書きで「対象年齢は何歳から」と下は書いてあっても上は書いてないねん。まあ我々は仮に体重を許容されてもケツがひっかかって滑らないリスクがあるんだけど。
大人向けの滑り台とかブランコとかの遊具があったら私、絶対遊びに行きますね。高齢者向けの体操器具みたいなのは見かけないでもないんだが、それはそれでぬるすぎるねん。ハードなのは踏み台昇降的な運動をさせるやつぐらいだろうか。てゆうか楽しさが足りないよ。


やぐちまさき |MAIL