非日記
DiaryINDEX|past|will
些細な事なんだが、ツボにはまった。 働く奥様達。五十代後半ぐらい? 仕事の合間の空白の瞬間を垣間見た。 Bがいるところへ、Aがやってくる。
B「ん?なんかあったかね?」 A「無いけどね。ねえ、ちょっと聞くけどさ、あたし最近腕が汚くなってきたんだけど。なんかの病気かしらと思って、皮膚科に行くべきかと思うんだけど」 B「腕が汚くなってきたあ?なによそれ、どういう事?」 A「なんか汚いのよ。たぶん年食ったって事じゃないかと思うんだけど」 B「じゃあそりゃあトシじゃないの?」 A「だってほら見てよ。気がついたらこんな。前はこんなじゃなかった!」
やって来たA、袖をむきむき剥いて腕を出して見せる。 B、覗き込む。
A「ね?!汚い!」 B「あんたッ!こりゃあただの老化だよ!老化!アタシだってなってるもの!とっくの昔にね!」 A「アンタもかね!?どら!?」 B「当たり前じゃないの!ほら!」
B、袖をむりむり捲って腕を出してみせる。 A、深刻に覗き込む。
A「あー、本当だわー。アタシと一緒だね」 B「だからトシ食ったって事なのよ!老人斑よ!ただの老人斑!」 A「老人斑…。やっぱそうかねえ…(溜息)」 B「あったりまえじゃないのッ!あたし達は老じ…ッ」
その時、同業種の若い子が駆け込んできた!
C「あの!すみませんッ!」 A「何!?どうしたッ!?」 B「何かあったかね!?」
ベテランの二人は一瞬で厳しい顔になり、鋭く問いただした。 しかし二人とも袖を捲って腕を見せ合った体勢だ。 なんかその何してるんだか妙な格好に戸惑い、思ったより険しい応答がかえったらしく、命の懸かっているかのような厳しすぎる雰囲気にたたらを踏む若人。
C「え、いえ、あの、Dさんが今業務で出てていらっしゃらないんで、それなら今のうちにAさんかBさんの送りを先に済ませてもらったらどうかと主任が…」 A「あー、そうかね。戻ってこんかね。じゃあ先に行こうかね」 B「そんならアタシも行こうかね」
そして二人は事務所の方へ去っていった。
・・・なんか、妙に、すっごく楽しかったんだけど。 まさにこういう風にトシ取りたいって感じで。 笑っちゃいかんと思いながら、ひーひーって感じだった。
|