非日記
DiaryINDEX|past|will
| 2007年06月05日(火) |
やつは足すと百%を越える円グラフをつくった。 |
上司「またお知らせと資料が出てますから見ててくださいね」 同僚「え、どれですか?」 上「これ、(派遣先が)使ってる器具や機械が壊れた場合の修理費の一覧が出てるから参考に見ておいてね」 同「えー、なんですかこれ?これをどうすればいいんですか?参考って」 私「要するに、私達にプレッシャーを与えようとしているんですよ」 同「プレッシャーを?与えようとしてるの?それってどういう事?」 上「プレッシャーだなんて…違います!」 私「この一覧をこうやって見せておいてですね。これを見たら、『これが壊れたら修理にこんなにかかるんだ!』とビックリするじゃないですか。例えばこれを見たら、十七万円もしてますよ。凄いですね。こうやって私達を怯えさせてビクビクさせようというのが狙いなんです」 上「違います!そうじゃな…狙いだなんて!」 私「この資料を参考にすれば、たとえば業務の最中に自分達が取りに行かされたりした時に、その自分が持たされているものを自分が壊したら幾ら掛かるのかがわかるでしょ。そうすると、『修理に十七万も掛かるのに、万が一にもこれを落としたりぶつけたりして壊したりしたらどうしよう!?アタシ、大変なものを持ってる!』とビビるじゃないですか。私なんぞは凄く小心者なんで、その事を意識しただけでビクビクして、もう持っていられないほどブルブルと手が震えてくると思いますね。そうするとしっかり持っていられないのだから、当然ツルっと手が滑ったりして、ガッチャーン!」 上「ちょっと待って。待って!」 私「あ〜あ、壊しちゃった。十七万円もするのに、ねぇ?と、後悔させて反省させて萎縮させ罪悪感にかられさせようという参考資料なんですよ」 上「だからちょっと、矢口さん!違いますってば!そんな事」 同「へー、そうなんだ。でもそんな事してどうするの?」 上「ちょっとアナタ達!待ってって」 私「それはですね、こうやって修繕に幾らかかるかを見せつけてビビらせておけば、脅された人間が慎重にモノを扱うようになって結果的に壊す事が少なくなるんじゃないか、なんて夢を見ているからじゃないですかね。しかしその結果は、脅迫された私達の手がストレスでブルブル震えて余計にガッチャーン!なんです」 同「まあ…、まるでバカみたいね(呆れ)」 私「そうですね(しみじみ)」 上「もう!そんなんじゃないんですってばッ!」 私「違うんですか?それなら何に参考にする資料なんです?」 上「だから、ただ参考にするために出した資料なんですっ!」
だから何の参考なんだ。管理職の叡智は、頭の悪い私にはさっぱりわかりません。 この人はいつも私が「つまりこういう事なんだろ」と要約して簡潔に表現すると、「矢口さん!そんな悪い風にとっちゃダメ!」とか「そんな風に悪く見たらダメ!」とか喧しくて姦しいのだ。「人は幾らでも嘘をつく」とか「人はまず自分の利益を考え、守ろうとする」とか「人は既に持っている利権を奪われる事には抵抗する」とか「人は善人ぶるのが好きで、見栄を張るものだ」とか「人は真剣に努力しても失敗する」とか「人は何にでも一生懸命になるわけではない」とか、その何が、どこが悪いのか、私にはサッパリわかりません。 それを言うな、これを言うなで、口を塞がれて毎度全然話にならない。解決策を模索する前提からして握りつぶされるので、何を問題にしても一歩も話が進まない。どっかの宗教の人だろうかと疑っている。
ロッカールームにて> 同「頭の回転が速いのねー。私が何が書いてあるんだろうって読んでるうちに、パッと見ただけで『これはプレッシャーを与えようとしてるんです』で、ペラペラペラペラ〜って」 私「いや、リーダーは違うって言いはってたじゃないですか(苦笑)。本当に違うのかもしれませんよ。それは私にはわかりません。私の頭の回転が速くなるのは嫌味を言う時ぐらいです。大事なことには頭も口も回らないんですよ」 同「えーそうなの?」 私「そうなの。嫌味や皮肉をネチネチ言うのだけが得意なばっかりで、モノの役に立たんのですよ」 同「アハハ」
そう、嫌味と皮肉は湧き出る泉の如く幾らでも出る、時がある。それで日々善意の解釈を繰り広げようと鋭意努力して軌道修正を繰り返しているんだが、そうすると心理分析なんかのテストで必ず「アナタには鬱病の危険(疑い)があります」と言われる。 ほらね、人の善良さと善意ばかりを信じる(信じようとする)ものは心が病んでいるのだと専門家も言っている。 しかし偶にさじ加減を間違えてるっぽい。鼻歌を歌いながら足していると覿面。普通(近似中庸)というのは理想とするに相応しいほど困難だ。
|