非日記
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| 2006年06月01日(木) |
六月になっちゃいましたよ。 |
ボンドを聞いてるよ。 …速くて好きなんだよ。きりきり舞いするほど速いのが好き。もっと速くても良いぞ。ガンガンに速くて良い。 何かを上に向かって垂直に投げあげて、もうあがれなくなってきて段々ゆっくりに止まりそうなほどゆっくりになって、頂点で一瞬止まって、そんで段々速くなりながら落ちてくるのが好きなんだ。地面に叩きつけられる瞬間には最高速度になるのが良い。 なんというか、止まる瞬間の方が緊張するよな。押さえ込まれるというか。 あの、投げ上げた物体が空中で止まる一瞬というのは、上向きの力(プラス)と下向きの力(マイナス)の和が完全にゼロになる瞬間なのよな。それ以後では上向きの力は頂点において全て位置エネルギーに変換されてしまっているので、物体に働く力は下向きだけになる。 つまり停止の瞬間というのは、真逆に働く力が完璧に対等に働き、そして何一つにも影響を与える事のない、ただ一度限りの僅かな一瞬、という感じがするわけよ。
萌える…。 放物線も良いが、やっぱ垂直運動が一番萌えだ。紙に下から上にむかって線を真っ直ぐに引いて、止まったところに愛があるねん。全部愛なんだけど、主にそこ。どこで止めるかハラハラドキドキする。 なんの話してたんだっけか。 眠くてわからん。
えっとね、青チョークの男を読んで、これは良かった。
私は最近「世界が見えた」気がしたわけよ。 なんというか俯瞰鳥瞰図的に。
人「それだけじゃなくて、それだけというより、ただ自分の立場というか、そういうものを守ろうとしてるというか」 私「ええ、そうですね。でも皆の気持ちはわかります。その気持ちはよく。私も皆と同じ立場なら、同じようにするでしょう」 人「うん」 立場というより、心だよな。 だから、つまり私はわかったのよ(笑)
でもわかったのは違う話。 私「でも今度のコレはある意味、凄く勉強になりましたよ。世の中がどのように動いて、どういう具合でどのように動かないのかがわかった!というか(笑)」 人「アハハ」 つまりここのところ。
それで私は見たものをそれがあんまり飽和していたので胸がつかえるものだから人に言い捨ててしまいたくなったんだが、あんまり沢山を一度に言おうとするものだから全然うまく言えなかった。どうも言葉にならなくて唸ってるうちに私が単に気鬱であって言うべき言葉を捜してるとは思わなかったのだろう某が全然関係ない話題を「そういえばさ」とふり、電話をした目的を「だめだうまくも下手にも言えん」と早速諦めた私がのってしまい、それで全然関係ない話になり、「ジョディ先生が風呂に入ったのはどう考えてもオカシイ!なぜならば!」と私は一時間も力説し、「何故ジョディ先生が風呂に入った事を誰もおかしいと思わないのか!だってどう考えてもおかしいだろう!何故なら!」と散々騒いで、「そうね」と応えられて「アナタ…本当に不思議だなあと思ってるか?」と激しく疑ったあげく、そして人様に風呂に入った理由を地道に調査するように依頼したのだが、そうしておいて自分では地道にも荒っぽくも調査しようとせずに青チョークの男を読んでいたわけよ。 実はそういうわけだったのよ。
青チョーク。 なんか満足した。すごく満足した。 この歳になると、トリックというものに興奮しなくなってしまう。ミステリーを読むとなれば、「トリック?あるんだろ」という感じで、トリックがあったからと言って驚かなくなってしまう。生まれて初めてミステリーや推理小説を読んだ頃のビックリした感じが全然なくなるよな。「どうせビックリさせるんだろ?」という。もし推理小説で犯行にトリックが無かったらびっくりする。「何を推理するんだ?」と思うと…、なんだそれ凄く気になるよ。 なんというか、漱石の小説を初めて読んだ当時の人々の驚きみたいなものを失ってしまった。…知らんけど、たぶん驚いたんじゃなかろうか。遥かな昔に文学史で、初めて口語体で小説を書いたとか書かないとか教わったような…。 もしそうだったらきっと「何コレ!?未知の文章なのに、わかる(理解できる)!」という凄い驚愕があったと思うのよ。 …それで私は妙な幻想文学が面白くないんだな。確かに想像を絶したりするんだけど、「わからない」んだ。私は「想像を絶していたのに、言われてしまえばわかる(納得いく。理解できる)」のが好きなんだ。それでミステリーとか推理小説が好きだったんだ。主に「想像もできなかったのに、にもかかわらずわかる」ところが。読み始めたときにはわからなかったことが、最 後にはわかるんだよ。しかもただわかるんじゃないのよ。納得いって理解できるのよ。凄いじゃないの。
今思ったけど、推理小説というのは、算数の文章題で、答えから読むようなものよな。いきなり解答欄の解だけを見せられて、「この問題文を推測せよ」と問われるような。正確には解答欄を埋めた人(犯人)を探すんだけど、でもどっちかというと問題文と解いた式に意味があるよな。
それはどうでも良いんだが。 そういうわけで、どんな凄いトリックであろうと「フーン」という感想しか抱かなくなってしまってるので、ミステリーとしてどうかと問われるとよくわからんのだけど、小説としては凄く満足した。久しぶりに満足した感じ。続きが気になるわけじゃないのに読みたいという。いや、それは続きが気になっているのだろうか。
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