非日記
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2005年07月18日(月) いるんだろう、たぶん。

…いや、世の中には自分が蟹座であることが嬉しい人もいるかもしれないよな。理由が全く思いつかないが。
大体は別に「星座なんてなんでもどうでも良い」と言うタイプか、あるいは他の星座でなら、「自分はこの星座であることが気に入ってる(この星座でよかった)」という話を聞くこともあるんだが、蟹座は無いよ。でもどこかに居るかもしれないよね。自分が「蟹座で嬉しい!」という人が。蟹大好き、蟹マニア、蟹フェチとかで。
しかし私は、私のセンスと美意識が、あのビジュアルを許さへんねん。
強いて言えば、あの全く可愛くないところが可愛いと言えなくも無い。かっこよさから程遠いところがカッコイイとか。醜悪さが美しいグロの美とか。

いや、私だって海老よりは蟹の方が出汁が効くと思う。でも「単品で食べるなら、断固海老の方が旨い。というか海老の方が食いやすいだろう」と言ったら、「はあ?蟹の方が食べがいがあって、食べやすいわよ」と言われたことがある。
…それはな、タラバとかの高級で身のビッチリ詰まったやつをイメージしてるんだろうな。私が美味しんぼ的テレビでしか見たことの無いやつを。カニバサミとか使えるやつを。アレがナンなのか蟹に対する使用法を理解できるような食用蟹を。蟹のマークが入ったほっそいフォークみたいなのを、「すばらしい文明の利器!」と思えるような蟹を。
スカスカの蟹を食べてみるが良い。いかに(庶民に優しい)安い蟹に食べるところが全く無いかを思い知るであろう!
「は?カニ?あんなのの何処を食うねん?」というイメージが心から理解できるようになった今日と言う記念日…、が訪れる瞬間だ。

このカニに 食べるところ無いね と君が言ったから ○月×日は 蟹記念日

蟹食ってるというより、蟹の出し汁を啜ってるというような。犬が骨かじってる気分。

つい蟹本体への恨みがほとばしってしまったが、星座占いで言うなら、性格に言及すべき?しかし蟹座の性格とされるのに良さげなところは無いであろう。優しいとかあるが、優しさなら、ダントツのやつがいるし、イマイチこう「これぞ!コレに関してなら一番!ココを買ってくれ!」と押し出せるところがない。
強いて言えば臆病さに裏打ちされた逃げ足の速さ、危険回避能力だろうか。しかし冷静さがなく賢くもなく「なんかの気配!」という直感で逃げるので、逃げる方向を大幅に間違って、脅威に突進していたりする。その目を覆わんばかりの愚かさを何も知らずにはたから見ると、まるで絶対に勝てない相手にも無謀なまでの勇気を持って果敢に立ち向かっているかのようだ。
だが違う。真実は逃げる方向を間違えたというか、想像を絶する恐慌状態のあまり、何から逃げようとしてるのかすら解ってないのだ。
「イヤー!幽霊怖いー!あ、よかった、助けて!そこの青白く透けてて、目つきの怖い髪を振り乱したアナタ!そう、こっち向いて!アナタよ!ちょっと聞いた!?ここに幽霊が出るの!私にはわかる!ここには幽霊がいる!気配がするんだ!ものすごく強い気配が、ちょうどまさにこのアタリから!早くこの場を逃れよう!怖いからいっしょに逃げて!くそ!手を握って欲しいのに、透けてて握れないわ!何故だ!?いかん、こんな事に拘っている場合ではない!すさまじい気配が!もう良いから、とにかくいっしょに逃げよう!…どうして走っても走ってもまるでピッタリついて来ているかのような強い気配が!怖い!怖すぎる!お願い、絶対に離れないでね!?私を一人にしないでよ!?」状態だ。

そういう自分の臆病さと小心さと、それを補って余りある間抜けさを心から受け入れた時、というか諦め入った時、
「逃げる?…フ、馬鹿馬鹿しい。逃げても<あらゆる意味で本当に>同じだ。何も変わりはしない…」
と肝が据わるねんな。一見カッコイイな。
蟹にとって逃げることは、真正面から戦いを挑む事になるかもしれない結果を意味する。逃げようとする時には「間違って」敵に向かって特攻をかけてしまうかもしれない。だが覚悟をもって戦おうとするのならば、少なくとも、「自分は敵に向かっていっている」事だけはわかっていられる。その程度の違いだが、重要な違いだ。

「保守的で自分を守る殻をかぶって移動」というが、その殻の強度は抜群のイマイチを誇ってそうだ。
「水中にも陸にも進出(行動範囲が広い)」というが、行動範囲が広くても保守的では意味が無いだろう。せっかくの経験がなんらいかされないじゃないか。ただの観光旅行者だよ。やじさんきたさんみたいな。
まあな、「わあすごーい」とか言ってて、自分はいつも無責任に楽しいだろうけどな。

そういえば、蟹は大きめの鋏を持ってるが、攻撃用は稀だったと思う。要は求愛用。後、それで飯食ったりするのもいたかもしれん(大抵は振ってるだけの鋏とは別に手があった気もするが)。しかもかっこよく狩猟をしたりせず、そこらへんに埋まってるものをつまんで食す、お箸として利用。
食事風景は、生命力の輝きや煌きが見られないショボくれた愛らしい「つまみ食い」
泡とか吹いてみたりする。よくわからんが楽しそうだ。


…何故だろう?悪口を書き連ねようとしていたら、なんか好きになってきた気がするのは気のせいだろうか?
蟹座の基本性格とやらについて考えようとしてたのに、どうしてかいつの間にか蟹について考えている。


やぐちまさき |MAIL