非日記
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二月の前半まで、私は生姜フィーバーでしたよ。二年前に黒胡麻フィーバーだったみたいに。6〜7年前はシナモンフィーバーを起こしていたよ。 思えば三週間ぐらい、毎日毎日、なんにでも生姜を入れてました。煮物に生姜を入れ始め、珈琲や紅茶や牛乳に擦った生姜を入れまくっていました。いやちゃんとジンジャー・コーヒーとか言って、かっふぇーのメニューでもあるんだよ! しかし私が一番旨いと思うのは、牛乳に入れた場合です。温めた牛乳に生姜を入れるとタイヘン旨いです。私はそれにさらにハチミツを入れます。めちゃめちゃ旨いです。どことなくサッパリなのだ。極楽ですよ。
ところが先日、ホットミルクは睡眠導入に良いんだが、砂糖を入れるとかえって脳が活性化して目が覚めるという話を聞いたのだ。 しかし一般には、「ホットミルクに砂糖を入れて飲むべし」と言われる。私はそう言われていた。
というのは、 牛乳にはトリプトファンが多く含まれ、トリプトファンは精神を安定させる反応を起こすセロトニンの原材料らしい。このセロトニン量を増加させるトリプトファンを脳に取り込む為にはインスリンが必要であり、このインスリンを出す為にブドウ糖が必要だからだ。そこでトリプトファンを糖分と同時に摂取することで、体内にトリプトファンが増加した際に同時にインスリンを供給して、素早く脳内のセロトニン量を増加させ、精神を安定させて睡眠に導入しようという試みが、「ホットミルクに砂糖を入れて飲む」方式だ。
→ ところが、セロトニンの受容体は脳全体のあちこちに存在し、不安を増加させる反応系列も持つ。刺激する受容体によって反応が違うので、刺激する受容体が精神を安定させる1Aのみではなく、不安を増加させる帯状回にある2A受容体をも刺激すると、返って不安になったり眠れなくなる事がありうる。
後砂糖を取るのには、甘いものを摂取すると満腹感があるとか、糖分は「ママの味」なので安心しやすいとか色々あったな。
色々考えてみると、結局「砂糖を入れないホットミルクを飲む」というのは、「予め不安神経系が興奮している場合は、かえって不安や恐怖を促進する可能性が高いので(セロトニンなどの脳内物質は感情や思考によって刺激される場所や増加する場所が変わる)、何をしでかすかわからないセロトニンには頼るまい」という方式だろうか? ホットドリンクを飲む事で体を体内から温め、筋肉の緊張をといてリラックスさせる。同時に、牛乳のような消化の良いものを少量摂取することで、身体は消化吸収にエネルギーを割り振らねばならなくなる。そうやって「要らん事ばかり考える脳へのエネルギー供給を間接的に抑えて、開店休業状態に追い込み、仕方なく店を閉めさせよう」という戦略と思われる。
それで子供が目が冴えて眠れない時には、「ホットミルクに砂糖を入れてのませると良い(子供は楽しかった記憶などで興奮しておりやすい)」というが、老人が目が冴えて眠れない時には「砂糖は入れるな(老人は「わしはもう駄目じゃ」等不吉なことを考えておりやすい)」と言うのではなかろうか。
どうも先生が言う事(砂糖は入れるな)と私の記憶(砂糖を入れるべし)が派手に食い違っている気がしたので、二三冊砂糖の本で調べたところでは、概ねこういう事のような気がする。
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