非日記
DiaryINDEXpastwill


2005年02月09日(水) 真実の鳥。

バ○ナビー警部を順番に借りて見ていってたら、二十八巻のサブタイトル横に「完」と書いてある。
完って何かしら?
完売の完?完結の完?完了の完?完って…、つまり終わったって事か?
えー、そんな!次に見るものがないじゃないの!(嘘。たくさんあります。見るべきものを見ずに横に外れてたのよな)
やっぱりこんなに地道に着々と見てないで、変なのを先に見ておくべきだった。

気になってるのは<法王の銀行家〜なんとかかんとか事件>みたいなタイトルだったようなきがする。パッケージがホラー映画みたいな絵だが、サスペンス・ミステリーの場所にあるんだ。たぶん件の殺害された銀行家の死体なんだろうが、目玉がとろっといっていて、肌が水色っていうか紫色っていうか、…腐ってる?ふやけてる?とにかく顔がくずれている。グロっぽい。倒れてるが、首に紐がかかっていたような。
「なに、この、昔のホラー映画みたいに古典的にグロいパッケージは!キショい!触っちゃった!」と思ったが、裏の粗筋を読んだらちょっと心引かれた。行くたびに手にとってすごく迷ってる。
借りてみたいんだけど、アレを借りて帰って束の間でも家においておくと思うと、なんかバッチイ生ゴミを家に持って帰る事になるような、イヤンな感じがして迷う。もちょっとクールな表紙なら良かったのに。しかしそんな風に普通だったら目に留まらなかっただろうしな。

ところで、
バーナビーは本当に二十八巻で終わりなんだろうか。とても最終巻とは思えない、いつも通りの終り方だったけれど。いや、その方がいいのかもしれない。最後だからって妙なことするよりは。

私がさりげなく好きだった警部の奥さんが出てきたし。奥さんが良いのだ。そんなに目立つキャラじゃないけど和む。
二十八巻<真実の鳥>では、また例によって奥さんが、旅行に興味のない旦那を休暇で海外旅行に連れて行かせようと奮闘しています。奥さんは結構活動的なのだ。
最終巻でも最後はごうを煮やして、また勝手に旅行の日程を決め予約してお祝いをしてますだよ。アフリカ旅行のパンフを見せられて、
「人が象に乗ってるぞ」
が微妙におかしいです。「良いじゃないの、人が象に乗ってたって」と思うところよな。奥さんはうきうきですが。要するに移動とか旅行が(も)嫌いなんだろうか?「今日アフリカに行ってきた。こんな良いところじゃない」と説得しようとしてるし。(注:事件関係者の家の内装がアフリカだった)

でも私も保守的なので、わかるような気もしますよ。昔お城の見学で、ラクダに乗って回るってのがあったが、乗れませんよ。そりゃラクダに乗るなんて滅多にある機会じゃないかもしれないが。私は皆がラクダに乗る世界ならラクダに乗り、皆が車に乗る世界なら車に乗りますよ。私には信念やポリシーはありませんからね。

私がまだうさんくさい記憶喪失になっておらず、飛び飛びの記憶が残ってる幼少期、幼なじみが食パンを焼かずに食った為に、私は家に戻ってから大興奮していたらしい。「パンを焼かずに食べた!」と大騒ぎしたらしい。そんなに騒いだ覚えはないが、激しく驚いた事と、「すごい事を知ってしまった!」と報告した事は覚えてる。
私は生まれて記憶にある限り、食パンというものは「焼いてバターだのマーガリンだのを塗って食べる、食事(主に朝食が昼食)」だったのですよ。それを「おやつですよ」と袋から出してヘナヘナしたのを渡され、「これをどうしろってや?」と隣を観察してたら、そのまま齧ったので二重にショックだったのです。「おやつに食パン」と「そのまま食う」で、ダブルショックでした。
いつもと違う味がしたので、さらにショックでした。未知の食文化が。
しかもそんな別世界が直ぐ近く(自分家の上)に、あった事がまたショックでした。いつもなんでもない顔をして毎日いっしょに遊んでいた幼なじみのT君は、「食パンを焼かずに食べる」という秘密を持っていたんですよ。

知らなかった!食パンを焼かずに食べる民族だったなんて!同じ人間だと思ってたのに、違う星の人だったんだ!

私は自分家の真上で未知と遭遇したのです。
ちなみに自分家の真下には、「ジュースは有毒だ。テレビは精神を破壊する」という別の文化圏がありました。引っ越す時に、「ポチちゃんの事は一生忘れません」と言ってたらしいです。こないだ帰った時に初めて聞きました。なんてこったい。はよ忘れていて欲しいです。復讐されそうだ。

生食パンの驚きをせっかく一生懸命にママンに伝えたのに、ママンは「あっそー」と全然驚いてくれませんでしたね。ちなみにパパ上にも、この凄い発見を教えやったのに、やっぱり驚かなかった気がするね。大人になると皆だんだん驚かなくなるんです。驚く事を忘れるなんて淋しい人生よね。
子供の頃は心臓止まりそうにいつも驚いていたのに。

そういうわけなので、人様がイモムシの干物を食った事も生涯忘れません。
人は「私は一生あなたに、イモムシを食った女と言われ続けるのね」と言ってたが、当然ですよ。一生言います。食パンを生で食われただけで、その衝撃を二十年以上覚えているのに、イモムシを忘れるわけがありません。

「私は小心者なのよー」
小心者がイモムシ食うなんて、アタイには信じられません。お姉ちゃんの腹の中にイモムシいっぱい。可憐な女子大学生の腹を開いたらイモムシの干物なんて衝撃的ですよ。まだ寄生虫が入っていた方が和みます。私は保守的ですからね。
別に姐さんがイモムシを食った事がどうのこうのと言ってるわけではありませんのよ。ただ「姐さんはイモムシを食った」と言ってるだけです。「勇気がある」とか「度胸がある」とか「すばらしい」とか「キモチワルイ」とか特別には感想はありません。ただ「なんと食った。旨かったらしい。そして腹を壊した」と延々と思ってるだけです。


やぐちまさき |MAIL