非日記
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道路を歩いていたら、前方のガレージ(?)、閉まってる柵の下からテニスボールが転がり出てきた。家屋は少し高いところに一階があるような作りで、庭に入り込むようにして、庭との境界はなく、車を入れる場所だけコンクリートが塗ってあるしだい。よって坂になっている。 目の前に突如黄色い丸が勢いよくころころころ…と転がって来て、道路の反対側へ向った。
「次に子供が飛び出て来るんだ!」と思って警戒していたが、子供は出てこない。免許取るときにシュミレータで、まさにボールを取りに飛び出してきた子供を引いたので絶対出て来ると思ったのに。…言訳すると、出てくる事はわかっていた。ちゃんと止まった。ところが子供はボールを拾った後にかなり怪しい動きをし、あっち行ったりこっち行ったり、散散ウロウロしたあげく、いい加減に去るようなふりをして突如華麗なUターンをかまし、ダッシュで引き返しやがった。忘れもしない、あのシュミレーターには悪魔の子が棲んでいたんです。
よって、 「ボールだ!」と思った瞬間から、テグスネひいて邪悪な子供の悪魔の所業を待っていたのに(徒歩だのに)、珍しく出てきませんでしたよ。暫く待っても何の声も物音もせず、誰も出て来ないので、あのボールをどうしようかと激しく悩みました。
それというのも、今から一年ほど前、前を歩いていたオバチャンのどこかから何かが落ちたのですが、「何か落ちましたよ」と声をかけるかどうしようか思いっきり迷い、何かが落ちたように見えた場所に辿り着いたところボールペンが落ちており、「たぶんこれだよな」と思いながらさらに迷っている間に、オバチャンはどんどん歩いていってしまい、ついに声をかける事ができず、オバチャンを見失った場所あたりの植込みに置いてきてしまった事が忘れる事のできない悔いなのです。 たった一言、素早く動いている見知らぬ人に(第一関門)自分から(第二関門)大きな声で(第三関門)「落としましたよ!」と、何故それが言えないのか(関門が多いので)!?後ろから「…落としましたよ?」と背中を見つめていてもダメなのよ、私! くち!口を開けて、声を出さなければ! 「この書類の続きを仕上げて欲しいんですが」と説明を受けていて、既に途中まで清書されている書類にボールペンで説明を雑にメモしようとしているのを見て、「ぁ!ぁ!」と思ってるのに「ぁ!ぁ!」しか言葉にならず、無言で頭を叩いて止めたりしてはいけないのですよ。 くち!口の存在を忘れるなよ! 自分に倒れますよ。
ともかくそういう後悔があったわけで。あのボールペンの後悔はあまりにも重く。
誰も出てこないし、「どーうしようかなー」と悩んでいたが、気になってしかたない。あのテニスボールを拾わなかったら、ボールペンを拾って返せなかった事を一年も悔やんでいるように忘れられなくなってしまうと思う。 柵のところに置いておけば気持ちは落ち着くかと、拾って柵に近づいたら、犬が二匹待っていた。 どうりで子供の声がしないはずよ。
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