非日記
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人間として憧れたといえば、小学校の三年時四年時担当(中年女教師)と、中学の時の社会科担当の女教師(中年)でした。 名前もおよそ忘れましたが、顔はなんとなく覚えています。
小学校の時のは結構厳しくてビシビシ怒られたけれど、なんというか、怒り方が良かった。授業が終わった後まで引かず、叱り方も、上手く説明できないが、なんというか子供に恥をかかせるようなやり方ではなかった。その頃の私は長い人間不信への道に嵌まり始め、家庭も友人関係もどん底へ向ってひた走っていたので、彼女の気性、公私のはっきりした清々しさ、後に引かない爽やかさは、まるで一服の清涼剤のようでしたよ。
比べたら二年時と六年時に担当された女教師は最悪だったが。
自分の性格が、かく↑の如くねちっこく執念深く清々しさに欠けるので、三年時四年時を担当してくださった某横山先生には、ちょうど幼稚園の年少組担当時の京子先生のように、「なんて立派な人なんだろう!私もこんな風になれたら!」と憧れたものです。無理でしたが。陰と陽でいったら、私の気性は陰であり、爽やかさからは程遠いのよな。 中学の社会科教師も同じ匂いをさせていました。
最初の授業も覚えていますよ。いきなり授業に入らず、こう言いました。
「先生とは、漢字で書くと先に生まれたと書きます。先生とは、学校の教師だけではありません。あなた方より先に生まれた全ての人々が先生なのです。先生を尊敬し敬い、先生から学んだ事を自分のものにしなければなりません。過去に起こった事を知っても意味が無い。もう変える事のできない過去を勉強して何になるのかと思うかもしれません。しかし歴史を学ぶという事は…」
私は反抗期の絶頂でしたが、学校で「ティッシュとハンカチを持って登校すること」と言われたと申告しても、「ケ!ガキが色気づいてんじゃないヨ!」と鼻で笑われて無視されたというのに、小学校入学時に親に厳しく言い含められていた唯一の事↓
「先生が喋っている時には、必ず先生の目を見て話を聞きなさい。誰に向って言っていようと、たとえ他人に向って言っていようと、全て自分に向って話していると思って真剣に聞き、その通りにしなさい。聞いていたか?わかったか?では復唱してみろ」 「ハ!復唱します!自分は、先生が喋っているときは、必ず先生の目を見、誰に向って言っていようと自分に向って言っているものと思って委細漏らさず真剣に聞き、要求された通りに行動いたします!」 「よし。それでは行くがよい」 「ハ!おまかせください!(敬礼)」
↑を、どうした事か覚えており、六年の間に体に染み付き、六年の間に恐怖のあまり授業中居眠りできない体になっていたので、「…なかなか授業を始めないな。今日は導入で終わるのだろうか?」と思いながら真面目に聞いていたのですよ。
私の心の法律には、この時から「年長者は無条件で尊敬すべし」という条文が書き加えられたのです。私は人間が曲がっているので、心の法律をよく破り、自分より年上でも年下でも尊敬するのは尊敬するしムカつくのはムカつくが、それはまた別の法律が複雑に絡み合ってたくさんあり、裁判で弁護士と検事と裁判官がいるように、解釈の問題があるのです。
全然関係ない方向に興奮していましたが、大家さんが戻ってきました!
先生!これを言いたかったのです!
ヘルペスと言っていたが、高齢だし何か他の病気も併発し、下手をしたらそのまま永眠かとやたら気になっていた。 それというのも、偶然にも、私が人様に要らん見解を書いてメールを送った直後に入院してしまっていたので、「私は大家さんを嫌いでないのに、なんだって斜に構えた要らん見解を書いたりしたのか!人の心を分析するのを止めろと何度言ったらわかるんだ!しかも口に出すなんて!?このヘタレが!自制の何たるかを知れ!」と、私はこのンヶ月というもの無駄なあがきの罪悪感と反省で悶絶していたからですよ。
生きて戻ってくれたので助かりました。 最後に見たのが屎尿壜で庭に水を撒く姿では、私は葬式で唇噛んでしまいますよ。 私は自分の性格が陰険で、すぐに裏を読もうとし、気を抜くと即座に人間嫌いになる厚い下地があるという事はわかっているのです。しかし私は素直でなく、水が上から下に流れるように簡単に人間嫌いになるには、無駄にプライドが高すぎるのです。そう、人を憎む事は容易いが愛する事は難しいのです。難しければ難しいほど「まだこんなもんじゃない。越えてみせる!」と難攻不落の壁に向って闘志を燃やすのが若さです。「でも嫌いなもんは嫌いなんだよね。人にはできる事とできない事があるんだよ…」というのが、老人の諦観です。
ともかくも、 私はそういうわけで、自分の性根の曲がり具合を受け入れるには、まだ少しばかり若いのよ。自分の根性の悪さを、どうしてもすっかり諦める事ができずに、無駄な足掻きを繰り広げてしまうねんな。無駄な足掻きを繰り広げるところは諦めがついたんだけど。 そしてそういうわけで、「大家さん!私に、もう一度チャンスを!神よ!」とか密に思っていたわけであり…(苦笑)
ありがとう!ありがとう!大家さんッ! 本当にありがとう!
そして柿をもらいました(ヘタレ) 悪い子とも知らずに柿なんかやって!
…ふ、しかし今の私には、実家から送られてきた某所の名物うどんがあるからな。 「これでも食らえ!」と投げつけてきました。
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