非日記
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七月はひどいありさまでしたよ。 なんと残っているダケで十五日も書いています。二日に一回の勢いです。 しかもそのうちの八回は犬日記です。高が五割ですが、しかし「犬を見てから」で計算し直すと、十二回中十回になり、83パーセントに達します。 しかも八月に入ってもまだ書いていた。
「今犬中だから書く事無いしなー」とか言って、ほんと何書いてんの。 何故こんな悲劇が起こってるかというと、犬への欲求が殆ど満たされていないからだ。
私「可愛いのはあるんだけど、私の中にある可愛さと、どっかなんか違うわけよ」 犠「もー、わがままなんだからー」
他の色んな非難はシバシバってゆうかバシバシってゆうか食らって生きてきてしまいましたが、「わがまま」なんて非難に晒されたのは生まれて初めてッポイですよ! 「え、なんですって?もう一度言ってちょうだい。そのウツクシイ言葉を、この私に浴びせて!」といふぐらい、ごっつい新鮮で衝撃的でした。 「それってイーんじゃないの!?」って感じがするでしょ。せんか? 「自らの幸福を追求している。自分の幸せのためダケに生きている」って感じがするよ。非難してるのか褒めてるのかわからんよ。
確かに猫好きに犬を語る犬電の被害を与え、すまないと思ってるのだ。私だって猫好きなんだ。だのにあの犬がね、あんまり別嬪さんだったから。
「映画をもっかい見に行けば」などと言われましたが、既に行っています。 どこでかというと、七月十七日でした。 「どうして私はあの犬が好きなの?」という疑念に堪えかね。一回目は辛うじて「映画」を見ていましたが、二回目は主に犬しか見ていません。途中「はやく犬ー犬まだー?」とかいって寝こけていたのに、「む?そろそろだわね。…ふー、良いか私よ?今から来る数コマが勝負だ。一面数秒も無い。まばたきはするな。気ぃ抜いてんじゃないよ!?」と犬が出る段になると乗り出しで。
そして眼イッパイに犬を映し、耳萌して帰ってきました。翌日から耳について語り始めるのはその為でしょう。なんてわかりやすい! 「あのどこが良いと言うんだろう?やっぱこの耳なの?」と思いながら見ていたからだ。もしも今犬が目の前にいて、「私の何処が良いの?」などと聞いてきたら、「耳?」と言う。口が滑ったら。 だって此間はすっごく耳を見てたんだ。ほかのところが目に入ってなかったとも言う。 「アタシの耳だけが好きなんだ!」と言われたら、悲しい。泣く。嘘かもしれなくてもいいから、軽く「全部」って言っとけば平和だった。 初めて見たときは犬顔の可愛さにショックを受けたので、たぶん顔が好きなんじゃないかと思わないでもない。メンクイだし。
人間で言うなら、「好きなのは顔なんだけど、凝視してるのは髪」というやつよ。耳を見ていると、視野に顔が入る。 もう一度見にいったら、次はシッポ萌でもして帰って来るかもしれないが、しかし尻尾は顔から遠いので、わからないな。 犬自体がうつるのは一瞬と一瞬と一瞬ぐらいで、後はシルエットぐらいなんだもの。あの露出の少なさがまたイカンのかもしれんね。 それで姿が見えないときには足跡に注目してるんだな。
知ってますか?二回目に「キィ!」となってパンフ買ったのに、犬が載っていないんですよ。そんでもっかい「キィ!」となりました。 後一回ぐらいなら、ただのハリポッタ好きで誤魔化しがきくんじゃないかって気もしないでもない。てゆうか、私が何を見に何度も通うのかなんて、わかりこないって気もせんでもない。誰か好きなの?って言われたら、犬って言わずにシリっ子って言えば良いわけよ。嘘はついてない。「正確さが微妙」って気が自分ではするだけで。 ハリポッタのシリっ子というカテゴリーがあるだろ。その中(下)に、犬と人間といるわけ。さらに人間や犬の下には、若いのとか年のとかあるんだけど。このカテゴリー全体は確かに好きだったけど、しかしその中の犬が占める比重が極端に高くなったのよ。映画を見る前は、この犬部分の重さが殆ど無かったんだ。 それで映画を見たせいで、このシリっ子というカテゴリー全体として捉えた場合の重量が巨大になり、一気に「ガン!」と落ちたわけだ。それはもう、ハリポッタというカテゴリー全体の重量を犬が引き摺って落とす勢いで。 愛してはならぬ男とわかっていたのに。
盆に帰省した際、向こうで映画をもっかい見て来てやろうかと思わないでもなかったのに(「ううん、今チマタで話題のハリポッタを見に来たの」というフリで)、調べてみると上映されていない。映画(てゆうか数カットの犬)を見る為に片道電車で二時間か?交通費だけで四千円か。 私にはそこまでの根性はない。
「あの犬のファンサイトがないんよ」とぶつぶつ言ってたが、よく考えると、あの犬のファンサイトを立ち上げたとして「そこでは一体何をするんだろう?」という気もする。 >全カットを百分の一秒まで割ってデッサンしてあるとか。BBSに「あの犬良いですよね!」と書き込むと、「良いですよ!」と返って来て、同士が見つかる。「なんと鳴いたか?(あの「キャン」だか「ギャン」だか「プスプス」だか「ピスピス」だかいう鳴き声を日本語で表現するとどうなるか)」というアンケートをとっていて、集計してあり、「そうそう!皆スバラシイ!」と読みふける事ができる。 鳴声の音域・周波数分析がしてある。毛並みに関して熱く語ってる。雑種と思われるが、どの犬種の影響が強いか議論が戦わされている。 足跡が、普通に普通の犬が歩いたと微妙に思えないような付き方をしており、「では件の犬は、その時どう歩いたのだったろうか?」という検証が執拗に行われている。 そんなだろうか。
犬会のすすめ>> ファンクラブならわからんでもないような。 会員になると、年三百円の会費で、季刊の「足跡」っていう会報が送られて来るんだ。 年に数回、キャンペーンの抽選で直筆?の足跡(てがた・あしがた)が貰えるねん。右前足左前足右後足左後足と四枚集めて封筒の隅のマークを切り取って送ると、さらに抽選で足跡を収容できる額が貰えるのよ。四枚並べて嵌めて玄関に飾るんだ。…良いなー。 でも会長は足跡の掛け軸持ってるんだよ?ズルイよね! まあ外れても足跡スタンプは当たるかもしれんからな。手紙を書いた時とか、書類の裏に犬跡スタンプを、こう点々とつけるわけよ。「走ってるところ1」とか毎号に投稿作品が載ってる。
犬シーンだけを編集したプレミア上映会もあるんだ。上映時間は十分で、しかもOPとEDが無駄に長いけど、延々と繰り返し三時間上映されてる。犬が鳴くときに席を立ったり音を立てたら「マナーがなってない」ってごっつ怒られるから気をつけなさいよ。 会場では犬グッズを売ってるねん。私のオススメはフカフカしてる直径八cmほどの黒くて丸い毛玉。「犬玉(イヌダマ)」という商品名なのだが、これがあなた、3800円(税抜)もするのよ!? でも圧すと「キャン!」って鳴って潰れて、戻る時に「ピスピス〜」って鳴るからね。ちょっと欲しくなるだろ?
「犬転がし」というゲームがあって、横スクロール画面で、ずっと犬を走らせるんだ。夜になると人狼が出るので気をつけないといけないし、空を飛んでくる黒い布にはもっと気をつけないと。近づいてきただけでライフとソウルが急激に減ってしまう。ネズミを食べるとライフがちょっぴり回復するが、チキンを食べなければソウルは回復しない。眼鏡の少年に触ってしまうと犬が立ち止まってしまうのでゲームオーバーです。
交流会にいったら、お手ができるんかもしれん。耳を摘まんだりシッポ引っ張ったしたら、「キャン!」と怒られる。そんで警備員に追い出されるな。
皆で融資してあの犬の記念博物館を作る。そしてあの犬基金をつくり、世の中の恵まれない(野良)犬に里親斡旋や(野良)犬に無理矢理狂犬病予防注射といった活動を行うねん。四年に一回、あの犬を山車にしてパレードを行う。犬が殺害されそうになるとデモを行い、保健所の前に座り込み、旗を持って町を練り歩き、ビラを配り、投書し、署名を集めて提出する。犬をリンチした奴はリンチす…いやダメ、それは禁止!
さらに受付の勝気なお姉ちゃんとクールなお姉ちゃんが変身し、組織内の強硬派が分離独立した悪の秘密結社レッドドッグズと闘って犬の平和を守るねんな(意味不明)。 ちなみに秘密結社の総帥は、黎明期に会長の右腕だった男でレオナルド・フォン・ベルモントとかいって、五十代だけど結構イイ男やねんな。一見好々爺だけど厳しい会長が秘密組織に対し不思議な態度や言動を表すのは、篤い親交と友情があった青春時代があるからなんだ。会長が資金繰りの為にキャットフード会社と提携した頃から、二人の仲はすれ違ってしまい、当時の幹部の一人エドモンド・ラファティとかいうのが今は協会の実権を握っているんだけど、それはベルモントとは元々反りがあわなかったねん。受付嬢のケイティとロビンの先輩にジェニファー・ヘンダースンってのがいるんだけど、彼女は実はベルモントの姪なのよな。それでね (変な長編を作らない)
冗談はともかく、
しかしあたしは内気だからな。足跡は欲しいけど、会員になる勇気がどうも出ない(白昼夢から目覚めてないようよ)
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