非日記
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2004年04月27日(火) 感動した。

窓口で「書類を提出せよ」と言われる。
「えっと、ここに学校名と学年を記入して」
「…?あの…、学校はもう出ておりますが」
「ん?では、そこは結構です。空けておいてくださいね」

わお!アタイ、黙っていれば、まだ学生で通るらしいわよッ?!(笑)
感動したのは、その話ではなく。

感動した>>
図書館に行き、子供達を掻き分けながら、こそこそと絵本を立ち読みしていた。
私は絵本を立ち読みするのが好きだ。すぐ読めるから。高校入学試験前一年間、自らに読書を禁じていた時、「すぐ読めるから」という理由で絵本と詩集だけは解禁していたぐらいだ。
しかし「子供達が読む為に集めてある本だのに、私が読んでいたら子供達が読めないので、私は読んでは駄目なんじゃなかろうか?」と思わんでもないので、司書さんに見つからないようにこっそり読んでいた。
で、こそこそと本を持って移動し、椅子にドッカリ腰掛け、足を組んでふんぞり返って(注:気持ちはコソコソ)

<ありがとう、ファルカーせんせい>

(だったかな?)みたいなタイトルの絵本を、「あっはーん」と読んでいたら、危なく泣くところだった。突如目頭が熱くなったので、我に返った。アブナイ。家だったら読書を中断して号泣してるね。
おかしいわね。泣くつもりだった<マスターアンドコマンダー>では泣かなかったのに。○×○が死んでも欠片も泣かなかったのに。20ページもないような<ありがとう、ファルカーせんせい>で涙を堪え難い気持ちになってどうする。
畜生、絵本をナメてました。
深呼吸し、「きっと不意をつかれた所為だわ」と再度チャレンジ。もう一度最初から読みなおす。
同じ個所で悶絶する。(数箇所ある)
嗚呼!涙に滲んで絵が見えないわ!(阿呆)

主人公の少女はLD(学習障害)で、絵を描くのは上手いが、文字が読めないのだ。小さい時から本(物語)を読み聞かせてもらうのが好きで、自ら本が読めるようになる日を楽しみにしていたというのに!それでショックを受けるのだ。
学校に行き始めるが、いつまでも一人だけ文字が読めないのだ。努力はするものの読めないのだ。
「私はものすごく頭が悪いんじゃ」と思い悩む。「そんな事はないさ!」と言ってくれた優しいおばあちゃんも今は星になってしまっている。そこに学校の皆様がはやしたて馬鹿にするのが苦悩に拍車をかけるのだ。ちなみに皆は、教科書を読むのにつっかえつっかえ、たどだとしくなるのは、「アホで鈍間だから」と思っていて、「読めない」事を知らないのだ。なんと先生や皆が読んだり言うのを耳で聞き、それを丸暗記して、なんとか授業をクリアしているのだ。

そして五年生になる頃には「おばあちゃん、ああ言ってくれたけど、アタシはやっぱり頭が悪いんだよ…」とすっかり自信を喪失し、登校拒否になりかけているのだが、そこにファルカー先生とやらが赴任してくるのだ。
主人公が苛められていると「人を馬鹿にするな」と庇ってくれるのだが、先生が庇うものだから余計に影でからかわれるのだ。
そしてある日、ついに先生に文字が読めない事が明瞭にバレてしまうのよ。「どうせあたしは読めないのよ!」と泣きながらダッシュで逃げようとすると捕まってしまい。
それでセンセイが言うねんよ。
「君は自分で思っているようにけして頭が悪いわけじゃない。文字が読めなくても、皆といっしょにここまでやって来たじゃないか。文字や数字が君には皆と違うように見えている事に、誰も気付かなかった。先生にもわからなかった。頭がよく、勇気がなければできない事だ。約束する。君は必ず読めるようになるよ!」
「先生!」

もう第一次号泣だね(苦笑)
ありがとう!ファルカー先生!
ここで我に返った。

そこで放課後の特殊訓練が始まる。主人公には意味不明の○やクニャクニャした線を書いちゃ消し書いちゃ消しする謎の訓練だ。
そしてやがて単語は読めるようになるが、文章になると読めない。駄目だ駄目だと思っているうちに、数ヶ月したある日、先生が本を持ってくる。そしてそれを見ると、なんと読めるのだ!何が書いてあるのか意味もわかるのだ!
走って家に帰り、ン年前、まだ祖父母が生きていた頃、初めて読もうとして読む事のできなかった本を抱いて「読める!読めるんだわ!」と嬉しさのあまり号泣するのだ。

ここで第二次号泣(笑)
ありがとう!ファルカー先生!

感動しただよ。


やぐちまさき |MAIL