非日記
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そういえば、大家さんはどうなったかというと、行方不明だ(笑) 笑い事じゃないだろ。
たぶん、入院か何かしたなと思われる。 今迄も時々、暫く見掛けないなと思っていたら、入院していたらしい事が後でわかったので、体の具合で入院したか、それとも脳検査で入院したかどうかわからない。 身体的な問題で入院したとしても、その最中に微妙なボケが発覚して、なんらかの処置や心構えがさせられたらよかろうと思うが。ただの老人性痴呆ではなくて、脳に原因(一部の血管が詰まったとか、腫瘍ができたとか)が発生している事もあるらしいし。
しかし、大家さんは子供の時からずっと頑張って来て(たぶん遊び方も知らないぐらい)、私が入居した当初から結構な高齢だのに随分かくしゃくとシッカリしていたのだから(シッカリ度を比べたら、J子さんや私など足元にも及ぶまい)、自分がボケてきてるというのは、本当に不安なんじゃなかろうかと思う。 当然できていた事ができなくなるというのは、身体的な事や、わかりやすい能力に関しても結構ショックだものな。
人は時々、生きてるだけでは駄目だという。 だが、心をもった人間が生きる事は、昆虫や機械がただ壊れるまで活動を続け、生き続ける事とは違う。それだけで、ある種の能力を、力を必要とする。きがするよな。
それまで自分のものと意識すらしなかった、その自分自身の思考感情といった精神が、自身の制御を離れていくのが自分でわかるというのは、どんなに恐いだろうと思うんだけど。 少なくとも、私は猛烈に恐かったし、今も恐い。
はがねのれんきんじゅつし>> 「面白いよ」と言われてたのだが、テレビの方がどうしても見れないでいるので、つい。 だいたい私は、一巻が本屋に出たときから気にはしてたのよ。絵が好みだったのだ。それに、タイトルがカッコウ良いだろう。少年の心を擽る。 三巻が出たときには、もっと気になったのよ。相当気になったのよ。表紙に黒髪の短髪で目の小さい人を発見したので。
読んで、ちょっと気になってるのは、他人の腕一本が魂とやらと等価になりうるのか?という謎だ。 私の感覚では、全心の等価は全身だ。 人間は機械ではない。 ソフトに欠陥がある、破損しているからって、簡単に入れ替える事はできないんだ。入れ替えたら、たぶん、それは違う人間だ。 生物と機械の進化の違いは、生物の進化に於いては古い機能を捨てない事だそうだ。まさしく構造的にそうだ。うならされる。 たぶん、人間の成長というのも同じなんじゃなかろうかというきがする。
カフカの「変身」がどうも虫が好かないなのは、徹底的にラストのサワヤカさだ。グレゴール・ザムザ君が人間で、家族であったときの事を無かった事にしてるだろう。 …あれが気に入らん。グレゴール君が存在した事も、グレゴール君が虫になったという事件も、それを殺害したという事も、何の意味も無かったのかと思うと…なんつーか胸くそ悪い。 あれはまさしく機械的な処理だ。心を入れ替えた。擦りかえるように。 「虫に変身したグレゴールザムザ君の心は人であったときのまま変わらないが、人のまま変身していない家族の心は変わっていく。タイトルの<変身>は、物語に織り込まれた二つのメタモルフォーゼを象徴的に表現している」みたいな話を聞いた事がある。 機械と人間を比較するとき、時々、この話を思い出す。 人の心を維持し続ける為には、グレゴール・ザムザ君が虫になった時、同じように虫になるべきだったのではないか、グレゴール君への気持ちが人であった時と同じままだったのなら、やがて家族も虫になったのではないかと。グレゴール君の家族は、体を変えずに心を捨てたんだ。あるいは、グレゴール君は、家族への思いを維持し続ける為に、変心を拒否した為に虫になったのではないかとかな。 グレゴール君が虫になったとき、家族も虫になったのなら、人間の体とは虫の体の事になったのだろうに。 そして、ルールの事を思う。ルールは体のようなものよな。
それはともかく ただ、魂という抽象的なものではなく、思考パターンという意味でなら腕一本でもナントカなるかもしれんと思ったりもする。 とすれば、弟君は(心も)永遠に成長しないって事になるだ。
ううーん。 私的にはここが気になるんだが、まあいいか(笑) あの「欲しいなら必要ならやる。自分のもっているものは命も体も心も全部もっていくがいい。だからかえしてくれ」と希う激情は…、心あたりがあるってゆふか、いじらしい感じがするものな(笑) しかし、仮にそれで返って来たとしても、その時には、それを知る事もないんだが。 例えば、どれほどに怒り悲しみ憎んだか知らしめたくて分かって欲しくて相手を殺害したなら、その時には感じて欲しかった知って欲しかった、その相手はもはや存在しないのに少し似ている。
…いかん。 やはり、「腕一本なら安い!破格だ!ダンピング反対!」などと思ってしまうだ(駄目ジャン) でも楽しいわねー(腐)世知辛い世の中は無視だ。 ぎゅーん☆(無邪気なキモチの表現)
しかし、やはり主人公が子供なのでイマイチ腐女子萌えしない。 だがきっと、例によって主人公受が世には多いのではなかろうか。わからんが。 …攻なら良いよ?(←殴) 私は、体がチャイルドだと、たとえ中身が神秘の秘法で熟年であろうが受にはできない趣味なのだ。頭では分かってても心臓がときめかない。 ちょうど「AKIRA」のアキラ君のようにな(なんてわかりやすい趣味!)
心臓はね、二巻の107ページから109ページに激しくときめいた。 この三頁は私のツボというツボを一撃で全て押してくれたので、アベシって感じで世界にさよならするしかなかったのだ。
しかし今最新刊まで一応読んだが、さっぱりわからんね。 「公も私も無い(私は全部私だ)」と力説されていて、そこは件の三頁の為に、彼を愛す私も思わず姿勢を正すほど素晴らしいのだが、しかしそれで大佐が一体何をしたいのかが。 サッパリ。
…いや、だから要するに顔も好きなんだが。本屋で表紙見て、「私はコレが好きだね。きっと好きだね」とバッチリわかったぐらいだ。 アキラ君に似ている。 しかも年食っている。 子供の体じゃないアキラ君(顔)
なんてこと!?理想だッ!(アホ)
後ろの四コマと表紙外したときの中が好きだー(笑)
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