非日記
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私の病状を?違う。いや、そんなようなものかも。 私は自分の好きなものが人も好きそうだったら勧めるが、基本的には勧めない。物悲しいからだ。
私「ねー、可愛いでしょ!」 人「え〜?」 やはり私だけの萌え。
私「笑うとげっ歯類みたい!」 人「はぁ〜?」 やはり、私だけの萌えのよう。
人様は冷静に色々とイチャモンをつけていたらしい。私は気にしないわ。もっと重要な事がある。
人「あ、お姉さんの好きな人が出てきたわよ」 私「ちょっとやめてよ。名前を言わないでよ」 人「○○○が」←嫌がらせ。良い性格だ。 私「言うなって言ってるじゃないの。恥ずかしいからハニーって呼んでちょうだい」 人「その方が恥ずかしいわよ」 そうかしら?
人「私、ダルテニヤンの顔が好かないのよねー」 私「そう?私はあんま見てないわ。この後にハニーが出るのよねと先を見ていて」 人「お姉さんは別のところに忙しいのよね」 私「そうなのよ。ハニーの前髪がフワフワするんだもの。それに気をとられてしまって」 人「皆だってフワフワしてるじゃない」 私「好みのフワフワじゃないのよ」 笑われたわ。 だが、だってそうだろう。
人「私、ポルトスよりハグリッドの方が好きだわ」 私「それはわかったから」 人「ホホホ!」 私「何がおかしいのよ?」 人「あなたに《それはわかったから》なんて言われるとオカシイわ」 私「どうして?」 人「だって自分はハニーハニー言ってるのに!ハハハ!」 私「???」
ちょっとの間わからなかったが、よく考えると、そう言われればそうかもね。 でもそういうもんなのよ。 今の私にはハニーの前髪がフワフワする事以外は雑音なのよ。 だってフワフワするんだもの。 まるで目の前で猫じゃらしをプヨプヨ振られた猫のように気になってしょうがない。咽喉から手が出そうだわ。 そのうち、怒りのあまり「シャーッ!」とか言いながら爪を出して飛び掛かり、気が触れたように半狂乱になって追い回したあげく、体力の限界を超えてフラフラしながら、まだヒクヒク反応するようになり、やがてグッタリしたまま薄目と耳だけ動かしながら 「走っても走っても、空がどこまでもついてくるように」 「もがいてももがいても、焦燥が続く」 とポエムに走り、残された体力を振り絞ってガリガリするようになり 「ボクはもう疲れたよ、パトラッシュ…」 状態になるわけよ。目を閉じて「ああ、このまま目覚めなくても良い」という気分になる。それが恋の末期で、そのうち、ヨロヨロ立ち上がって少し離れたところから猫ジャラシがプヨンプヨンしているのを、目を細め諦観と共に眺めるようになるのが愛の始りだ。けして手に入らない、しかし絶え間なく恋焦がれるもの。それが猫じゃらしである。
このようにして、燃え尽き症候群とか言われるようになるんだな。
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