非日記
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六日と九日は、スペシャルな日として幼年期から性根に叩き込まれ、ボンヤリしてても遠方ではサイレンが鳴り渡り、教会付近では鐘が鳴り響くので忘れようもないのだが、現在住んでいるところは夏の御祭り、そんな事とはまるで関係なく過ごす。 んが、日記でも書くなると、つい一言書いてしまうのが…、呪われてるな。
>> 優雅に休憩していたら、ベンチの後ろに夏休みの少女が二人仲良くやってきて楽しくオシャベリを始めた。 知らん女が居てしかも喫煙中だったので、一度は他所へ行こうとしたのだが、「暑いー!」と怒りながら戻ってきたのだ(笑)小学校、低学年から中学年ぐらい。
この辺りは探索済み。 小から高校まで、私が休み時間中に移動してるところが「校内で一番風の通りが良く最も涼しい穴場」として有名だったのだ。気付いた人間がやって来るようになって暑苦しくなったので(半径1m以内に近づかれると体温を感じる)、教室の近場は不本意ながら譲ってやろうした。ら、「どこへ行くの?」とついて来ようとする。「君が来たから暑いんだよ!(怒)来るな」とつい文句を言ったら、「あなたが居た方が涼しい気がするのよ」等と、私は歩く怪談か。 暑さを微塵も感じていないような顔をしていて、つられて自分も暑くないような気分になるんだそうだ。顔や態度に出てようが出てるまいが、暑いもんは暑いわいな、アホ。だから涼を求めて移動するのだ。
諸君も知っての通り、ここがこの近辺で最も涼しい公的場所だ。ここ以上はない。私はこんにゃろう動かんぞ。不本意かもしれないが、この巨大なベンチに一緒に座ってもらうしかないな。後向きになるんだから私の事は無視しろ。
野分けも吹き過ぎてカンカン照りだが、空の青さと吹き残りの風を堪能していたら、不意に声高になる声。
「《ああ、久しぶりー!》って。本当久しぶりーなカンジがしたよ」
ピク(音がした方向に猫の耳が動く感じ) んんん?何か耳に入ってきたぞ。
「自分の親だってのにさあ…」ちょっとトーンが落ちる。フテクサレ気味。
あらあらまあまあ ちょっとオバチャンったら、俄然後ろが気になってきちゃったよ!(苦笑)
B「ねえ、家出したことってある?」ちょっと小声。遠慮がち。 A「…一回だけ…」さらに小声。 B「ホント!?どうだった?!怖かった?!」ちょっと声高に。好奇心全開。 A「んー」
ごにょごにょ。何がゴニョゴニョボソボソ話し合いよるわい。
うひょひょひょ!可愛い!つーか、おもしれーよ!(悪) 他人のシリアス、密の味か(*^0^*)
なんかこの子ら無性に可愛いんですが。確かに私はこんなには可愛くなかったきがするよ! ちょっと、どこの親か知らんが、あんたの娘はあんたへの愛と不満と非難を胸に、着着と自尊心を育て思春期に向って成長してるよ!?よかったな。
話変わって 「今、授業何してる?」 今夏休みじゃないんか。塾かえ?もしかして、住んでるところが違うのか。 「折れ線グラフ。国語は○×のやつ。《青い空が○○××、僕は○×△》とかいうの」 (注:○×は作者名らしい。《》の中は気取った調子で朗読だか暗唱してみせた) 「理科は結構面白いよ。観察とか外に行って、虫が出るの嫌だけど。虫がいっぱいいるのよ。算数は百点か九十点とか、国語もそれぐらいかな。大体百点か九十点だよ」 「あたしも大体八十点ぐらいかなー。○君とか四点だった」 「お兄ちゃんも、二十点ぐらいとか」
…やるじゃないの、あんた達(笑)私は小学校の時は百点なんか見た事ないよ。小テストにいたっては謎の採点システムによってマイナスを積み立て、一応努力して「ついに一桁の大台に!」と喜んだぐらいだよ。中学も上がったり下がったりだったし。 君等、実は優等生だったんだな。うーん?その調子なら中学はあのへんで高校はあのへんに上がるエリート・コースだろうか…?(ン年いる間に小耳に挟んできた県内の進学情報より推測してみる)それで親も「この子は手がかからん」と調子にのってるんやろうか?
オバチャンが蝉を発見したり雲を数えたりしながら背後を無視できないでいる間に、おりしも昼、我が背後の「花○・愛の劇場」には急展開が。
「あ!私、帰らなきゃ。○時から友達と約束があるんだ」 おい、まだ二時間以上あるぞ?バタバタし始める。 「え…、帰るの?」 ↑言葉ではなんとも表現し難い感じだ。思わず漏れた感じ。この頼りない声の雰囲気は記憶を駆使して推測してちょうだい(笑) 「私、今日は忙しいんだ。○時から友達と約束してて、△時には鹿児島に行く準備をしなきゃいけないの」 チャキチャキさんは、鹿児島に行くらしい。そう言えば鹿児島が云々話題も出てたな。 「そうなんだ…」もごもご。 「今日は忙しいのよ。やらなきゃいけない事が沢山あるんだった」 チャキチャキさんは、チャキチャキ言う。 「私、一人になっちゃう…」辛うじて聞こえた。
↑どうよ!?この、「行かないで!」とは言えない愛らしさーッ!(笑) 背中合わせで見えないのを良い事に、顔だけ笑いながら無駄に煙を吹き上げている不気味なオバチャンが居ますが、おう、私の事は気にするな!ただの煙突だ。
大体チャキチャキさんは、最初の「あ!帰らなきゃ」から思いっきり不自然だったのだ。罪悪感なのか残念さなのか、虚勢の如く無駄にチャキチャキ感を漂わせていたのだ。それがここへ来て、この後ろのオバチャンも密かに大ウケしてる愛らしさに、同年齢ながら一気にヨロメイタらしい。
「あたし、ッ断ってくる!」 何かを振り切るように言い切った(笑) 「ぇ?」 表情が見えないのが口惜しい。私は「愛の劇場」に夢中で身動きもままならない。
J子さんとか居るわけないが居らんで良かった。例えば、喫茶店なんかで「あっちの席の人の服。ちょっと良いと思わない?」等と周囲に促すと、直ぐその方向を真っ直ぐ向こうとするのだ。「気付かれないよう、チラっと見ろ」っちゅうに、ギギギ〜って感じになるのだ。
「友達にッ!断ってくるからッ!すぐそこなのっ!待っててっ、すぐ戻って来るから!待ってて、待っててねッ?!」 不安そうらしい。うわあ、盛り上ってきたねえ。キャ!キャ!(悪) 「ここを動くな!助けを呼んでくる!」みたいだな。
「待ってねッ!すぐッ!すぐだから!すぐ戻ってくるから!」 「断って来てねッ!絶対断って来てねッ?!あたしの自転車、使って良いからっ!」 急に元気に、本音が出た(笑)
「待ってて!」 「絶対ね!」 あついです。ここは涼しいが。港か、駅か、空港のロビーのようだ。それどころか戦場かもしれない。戦場に一票。
一人待つ少女。 煙突も居るが、煙突が話しかけるわけにはいかない。幼女をかどわかそうとしている変な人みたいになってしまうかも(主観的には既に変な人かもしれないが、客観的には、まだただの休憩してるオバチャンだ)。最初に、通りすがりにニコっと微笑まれた際、「私の事は気にするな」という意味でニコっと微笑み返しをした我が微笑を守るのだ。 しかし…休憩時間もそろそろ終りなのよな。 私は私の戦場へ戻らねばならん。 どうやら、物語のエンディングは見れない(聞けない)ようだわ。グッドラック。
が、階段を降りて行きかけたところで、戻ってきたのとすれ違う。 背後に
「どうだった!?」 「それがさ…、断れなくてさ」
先生、可愛くておかしくてたまらんですのが。 おまえ、さてはあっちでも順調にヨロメイタな?(笑)言うな。この年齢になれば、わかる。さっき負けたように、また負けてきたんだな。
私は立ち去ったので、修羅ばったかどうか、この続きは不明だ。動きが取れなくなる恐怖を覗き見してしまったキブンよ(苦笑)
>> 最近また、マウスがクリックを無視するようになってきた。そのうち、二十回クリックして一回反応とかになるんだよ。うううん。
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