非日記
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2003年07月08日(火) 暑いよう、暑いよう。

知ってる?
某原爆資料館の階段を上っていくと、ある階に近づいた時、どこからともなく
「……あついよう、あかあさん、…あついよう、あついよう…」
という、か細い子供の声が聞こえてくるのだ。
上階で、そういう映画が上映されてるんだけどね。階段まで音が漏れて来てるんだ。
一瞬足が止まった。忘れられない。
暑いとボヤいてると思い出す。忌まわしい思い出だ。


はやいとこ家賃を払いに行かねばならないのだが、まだスカートを繕い終わってないのだ。スカートを縫い終わったら家賃を払いに行こうと決めているのだけれど、さっさとズボンで行った方が良いかもしれない。

前回私は、隙を見てスカートをくるくる回し、大家さんの視界から巧みに穴を隠してたのに、

「あら?矢口さん、スカートに穴が?」
「え、あらそうなんです、ウフフ」

目敏い86歳だ。あなどれん。大家さんったら、もう!若いんだから!
別に服が買えないほど貧乏なわけじゃない。このスカートは大事なスカートなのだ。お気に入りなんだ。別に宝物ってわけじゃないけど。
私はエゴグラムも凍るドケチなので、自分が死ぬ時には宝物的なものは全部もっていき、他人には欠片も残さない所存だ。よって、特に物と生物では宝物は持たないよう常日頃から心掛けている。鬼ババになってしまうからな。

穴はちゃくちゃくと広がり、今一番大きいのは頭がスカスカ、余裕で抜き差しできるサイズよ。
こんなに大きくなりました!なんてこったい。


大家さんはますます足腰が弱くなってしまい、最近ではとうとう、大家さんの息子さんが「つまらないものですが」と海苔とかミカンとか持って来るようになってしまった。
…なんか、お供えされてる気分に。

てゆうか、先日などは、ミカン一個、しかも直径二センチぐらいの小さいので、さらにシワシワ萎びて来ているのを持ってこられた時には…。
…私、もしかしてゴミバコ?


そりゃバキュームのように何でも「わーい」と貰うけど(苦笑)それがいかんのかしら。しかし別に怒ってるわけでもないのに、そうそう簡単に、「何くれとんじゃ、ワレ!こんなモンが貰えるかあ!」と蹴飛ばすわけにもいかんだろう。うん、やはりそうよな。


やぐちまさき |MAIL