とりあえず宝くじを買おうかなと思いました。
見切り発車ss 「cavity blues」第一話
「こんなに爽やかな日だというのに、会うなりふくれっ面とはどういう了見かね」
「別にふくれてなんかいねぇよ、なに言ってんだアンタ」
あたたかい日差しが差し込む東方司令部の廊下でエドワードとすれ違った際に交わした言葉がきっかけだった。
「鋼の」
そのままぷいと歩き去ろうとしていたエドワードを呼び止める。
「…んだよ」
およそ上司に対する応答とは思えぬふてぶてしさで振り向いたエドワードの顔を、私はまじまじと見つめた。
「…弟君」
そして、顔の角度を少し上にあげ、エドワードの隣の大きな鎧に話しかける。
「はい?」
「君の兄上は、いつからこんな状態かね?」
「え?…あー。うわー。ひどいですね。昨夜は気がつかなかったです…」
頭上を行き交う意味不明の会話に、エドワードがいらついて声を上げた。
「なんなんだよ、なにがひどいって?」
「鋼の」
「兄さん」
私の手が、エドワードの右の頬に触れ、弟君はカバンから取り出した手鏡をエドワードに向けた。
ぷっくりとふくらんだ、エドワードの右の頬。
「…虫歯だな、鋼の」
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M子さん、虫歯ネタですよ!!!
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