あおい世界
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| 2018年07月07日(土) |
本■名残りと共和国とミトン。 |
カズオ・イシグロさんの 『日の名残り』 は、 ノーベル文学賞を受賞した 『忘れられた巨人』 以前の作品で、 イギリスの文学賞であるブッカー賞を受賞しています。 舞台は作者が幼いころから育ったイギリス。 1900年代、語り手の現在と20数年前を振り返っています。 主役は貴族に仕える執事で、邸宅を仕切り、 政治家などが集う様子が描かれています。 執事がダーリントン卿に従い、客人をもてなしたり、 女中頭とのいざこざや、後から気付く想いなど、 ほんのりする部分もありましたが、 トータル的には難しかった。 文学賞を取るような作品は簡単には読めないですね。 作者本人は純粋な日本人でありながら、 幼いころに渡英し、その後、イギリスに帰化しています。 ですから、日本語版は翻訳されたものです。 気楽に手に取って読めるものではありませんが、 機会があったら、また何かしら読んでみようと思います。
続いて小川糸さんの小説を2冊。 まず 『キラキラ共和国』。 これは、『ツバキ文具店』 の続編です。 祖母亡き後、代書屋を継いだ主人公は新しい人生を歩み始めました。 丁寧に生きている姿勢は相変わらずで見習いたい部分がたくさんありました。 ぜひとも第3弾が出るといいなぁ。
最新作 『ミ・ト・ン』 は、 ラトビアをモデルにしたという架空の国ルップマイゼで生きるマリカの、 波乱に満ちながらも慎ましく温かい生涯が描かれています。 タイトルのミトンは、その国に切っても切り離せない存在。 ほのぼのと、まるで絵本か児童書を読んでいるような優しい作品でした。
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