あおい世界
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2018年05月30日(水) 本■水底と星、図書室と卵。

予約の本の順番がくるまで図書館の棚から選びました。

また辻村深月さんの作品 『水底フェスタ』。
ドラマ化したら面白そうというのが一番の印象。
閉鎖的な村に潜む人間関係を拒絶したいと思いつつ、
離れられない世界で、翻弄する男子高校生と、
一度は村を離れ、芸能活動をしていた8歳年上の女が、
巻き起こす事件と、それを揉み消す村の組織。
ミステリーと思うのですが、ある人はヒューマンホラーと評していました。
ところどころ出てくる乱暴な表現や、男女の関係を描く文章は、
男性作家ではと思うほど、大胆で露骨。
物語的には、最後の最後まで何が真実か分からず、
読んだ後も、果たして本当はどうなの?って思ってしまいます。
すっきりしませんが、読み応えありました。


次は、久しぶりに大好きな梨木香歩さんの 『私たちの星で』。
師岡カリーマさんとはエジプト出身の父と日本人の母を持つハーフで、
アラビア語教育者とのこと。
梨木さんよりも10歳以上年下ですが、
寛大で大らか、尚且つ現実的な世界をよく知る2人が交わすメールは、
愛と優しさに満ち溢れ、お互いを論理的にリスペクトし合っていました。
エジプトやシリアは、治安が悪く暴力的というイメージがありますが、
そればかりではないことも伝わってきます。
ちょっと難しい世界情勢も織り込まれていますが、
梨木さんの文章だから読めたと思います。


続いて、また辻村深月さんの作品。
今度はエッセイ集 『図書室で暮らしたい』。
大半が短めのエッセイで、
途中、特別収録の短編小説と自作解説、
最後にまたエッセイという構成でした。
エッセイは人柄を感じられるのがいいですね。
ホラーやミステリーとはいえ、いくつか読んだものは、
男性的な表現や描写も多かったので、
どんな方なのだろうと思っていましたが、
エッセイからうかがえる辻村さんは女性的な印象でした。
自作解説されていた作品も機会があったら読みたいです。


次もエッセイ集。
小川糸さんの 『卵を買いに』。
小川さんの作品は何冊も読んだことがありましたが、
エッセイ集は初めてでした。
新作ということで予約したのですが、
このエッセイはシリーズになっているようで、
前作丸ごと読みたくなってしまうほど好みでした。
つまり小川さんの文章や人柄に惹かれたということです。

旦那さまであるペンギンさんと、愛犬ゆりねちゃんとの生活は、
ほのぼのと静かな幸せという印象ですが、
ここに至るまで、旦那さまとの馴初めや、
ゆりねちゃんを迎えることになった経緯など、
知りたくなってしまったので、
今後、一番古いのから順を追って読みたいと思います。


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