あおい世界
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2013年12月12日(木) 本■喋々と巡査と制服。

『つるかめ助産院』 がとても良かったので、
再び、図書館の棚から小川糸さんの作品を選びました。
タイトル面である 『喋々喃々』 ちょうちょうなんなんとは、
男女がうちとけて小声で楽しそうに語りあう・こと(さま)という意味だそうです。

主人公の栞さんと春一郎が出会ってからの12ヵ月が描かれているのですが、
文中、栞さんを可愛がっている老紳士イッセイさんに言われる言葉が心に沁みました。

 “お前さん今、惚れている男、いるのかい?”
 “相手は、一緒になれない奴かい?”
 “人と人の関係ってのは、教科書通りにはいかないもんだなぁ”
 “人を好きになるってぇのは、理屈じゃねぇもんなぁ”
 “死んだ人間とは、いくら互いに望んだって、悲しいけどもう何にもできねぇから。
  生きてるもん同士が出会えたってだけで、そりゃぁ奇跡なんじゃねぇのかい?”

そして、最後に栞が覚悟を決めたような言葉にもぐっときました。

 “ままならない私達の関係だけど、それでも同じことを繰り返すだけの円ではなく、
  螺旋のように少しずつ位置を変えながら、私達なりの幸せに一歩ずつ近づいている”
 “物事はちょっとずつしか進まない”
 “けれど、こうしてふたりが寄り添っているからといって、何ひとつ問題が解決するわけでもない”
 “相変わらずいびつなままだ”

途中、何度か泣きそうになってしまったのは、状況が似ているから…。
あたしも栞さんのように凛としていたいなぁ。

次はまた佐々木譲さんの難い作品を2冊。
まずは、『巡査の休日』。
北海道を舞台にした道警シリーズというのが大人気だそうで、
この 『巡査の休日』 は4作目。
本当なら1作目から読み進めたいところでしたが、
棚から適当に選んでしまったため仕方ありません。
話が前後してしまうかもしれませんが、この後は1作目から読みたいものです。
何人か主要な面子がいて、今回の作品では女性の巡査の活躍が主な内容でした。

続いて 『制服捜査』。
刑事だった巡査部長が単身で駐在所に異動になり、
そこで起こるいくつかの事件。
視点が面白かったし、都会ではない土地柄の難しさなどがよく分かりました。
道警シリーズではないものの、舞台は北海道。
今のところ佐々木さんの作品で外れはないので、今後も期待大です。


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