あおい世界
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時々、母からぴーちゃんの様子を聞きます。 大腿骨骨折の手術は成功し、その後、されるがままのリハビリを行った結果、 ぴーちゃんの怪我は快復傾向にありました。
しかし95歳という年齢は、一度寝たきりで過ごした数日の間に、 老衰の加速を一気に早めたようで、食欲減退、筋力の衰えのために、 リハビリで良くなり、立って歩けるまでになっていたものが、 数日前から体力が落ちたために立ち上がることもできなくなったそうです。
500�佞療静�をしても、1,500�佞稜△�出るそうで、 自然に自然に一定方向へ流れているかのようです。
親戚の間では、延命治療。。。というより延命医療を望む声もありますが、 それは一見、偽善っぽくも見え、 無理に延命医療やリハビリをして辛い思いをさせるよりは、 流れるがまま自然に任せたほうがいいのではという声もあります。 ぴーちゃんは、父にこっそり言ったそうです。
オレが死んだら、カラオケでも歌って明るい葬式にしてな。
この状況で、そういうことを言うということは、 高齢者特有のボケを感じさせず、まだまだしっかり意識があるということですが、 ぴーちゃん自身も死を受け入れる覚悟ができているということでしょう。
ちゃきちゃき江戸っ子だった母方の祖母とは、 たくさん話をし、いろんなところへ出掛けて、思い出が溢れんばかりだったのに対し、 いつも静かに黙っていて、胸の内を明かさないぴーちゃんとは、 一緒に出掛けたこともなければ、たくさんおしゃべりをしたことももなく、 思い出らしい思い出はありません。 しかし、ここ最近、ぴーちゃんからいろいろ感じることがあります。
それは、まだ言葉では表現できそうにないものですが、 ぴーちゃんの一生を通して培われた強さというか、大きさというか、深さというか。 父が受け継いだであろう、言葉にしなくても伝わる何かを感じます。
死に様は生き様。
死を願っているわけではありませんが、 ぴーちゃんには穏やかに安らかに流れて欲しいと思います。
親戚間でいろんな意見があったり、いろんな思考があったりしますが、 なんだかんだいって、こんなにぴーちゃんの周りに集まる人たちがいて、 ぴーちゃんのことが、こんなに話題になっているんだもの。
ぴーちゃんは幸せ者ですね。 あたしの祖母は、とても幸せ者ですね。
実家のお隣の奥様が、100人収容の老人ホームに勤めているのですが、 母が、最近の様子を話したところ、 身寄りがなかったり、ないがしろにされている老人が多い中、 ぴーちゃんは、相当、幸せな方ですね。。。と実感こめて言っていたそうです。 本当にその通りですね。。。
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