sasakiの日記
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2013年11月06日(水) 何か大事なものを吸い取られる

藻岩山に登った。
本当に久しぶりで、山はもう、降るような木の葉の群舞で、風が吹くと雨のようにざーと音がするほど降り落ちる。
山道は黄色が圧倒していて、それぞれが一つ一つ色が違っている、一つ一つ名前をつ持っていても不思議ないほど黄色に個性がある。

その満艦飾の林に 気持ちが真空になっていき、フラフラ誘われて頂上に引っ張り上げられる。
藻岩の山にこのところ登っていなかったから、下品だけどものすごくツキがあったとひっそりと思った。
9年前の台風で残った倒木たちも苔むし、地面にうもれ、新しい芽が出て大きくなり、すっかり貫禄が出てきていて、もうすぐ誰に卑下することなく立派な自然林の住人になる。改めていい登山道なのだ。
全然登ってなかったくせによく言うよ、僕も。

遠軽までの道もこれ以上ない天気に恵まれて、まとめて幸福感くれてやるみたいな感じで、普段から善行をしておくものだと冗談だけど平和な空気をもらった。

遠軽はサンシャインホテルでのライブ。
「空」の静さんが「やりたい。ライブを。」
オホーツクフォークまつりで僕のライブを観てそう思ってくれた。
それからの付き合い。
僕らはまだ、勢いだけで前に進める、勢いで思いを遂げられるというのをさいかくにんさせてくれるということでは、本当に有難いことだ。
そして、こういう輪を広げてくれるきっかけを作ってくれた、紋別の毎年のフォークまつり主催者の村谷さん、人は横に繋がって行くことを実感させてもらいました。
いろんなことはいつかはピリオドが打たれるんだけど、僕らが実感しなければならないのはそこじゃなく、今現在まだ続いている、そのことだけかな?
ライブはそういうことがうまく積み重なったものだったと思う。
お客さんがゴージャスだった。
場所がホテルだったからということは関係ないと思うんだけど、適度な緊張感と、ゆったり、余裕みたいな。その場所その時でライブはいつも動いて行くんだけど、そのファクターとううのが未だわからん。
白幡の泣きたい気持ちのギターは今までの中で出色だった。
紋別の恵子さんに2部前に「もう、一踏ん張り頑張りなさい。」と言われたせいでもないけど、かなり気合をいれて歌って見ました。あまりこのアプローチはしないんだけど、自分でいいのか悪いのかまだ判断はつかないんだけど、自分で冷静に聞く機会があったらと思っている。
手伝ってくれたみんなも本当にありがとうございました。
長澤君の音も良かった。
静さんは今はへたっていると思うけど、お疲れ様でした。
打ち上げは一直線、ビール三杯飲んでホテルで吐いた。
やっぱり酒はもう合わないのかもしれない。村谷さんにもご迷惑おかけしました、ごめんなさい。

帰りは赤平に寄り、前回忘れたボトルを受け取る。
大西さんは相変わらずヒッピーみたいでかっこよかった。

家に着いたのが5時前。
無事終了。

さっき読売新聞の朝刊、テレビ欄の試写室というところに「年下男性2人に溺れる主婦」のリードがあり、この間昼間に通りすがりに見ていたら「なんだか、昔懐かしいよろめきかよ?」と思ったドラマがあり、多分、そのドラマのことだと思って読んで行ったら、やっぱりそれで、「約半世紀の昼ドラ史上、最もドロドロ」。
あまり面白い記事だったので、後半の部分を写し書きます。
「夫と義母が放つイビリの波状攻撃にドロドロ。酒の力を借りて若いツバメを囲もうとする主人公もドロドロ。針が振り切れそう感情の起伏の連続で、たった30分の映像に何か大事なものを吸い取られそうな気がする。こ、これが昼ドラか・・・。」
いいのか?読売新聞の試写室。面白いけど。
一緒に乗ってる写真が、若いツバメが主人公のブラウスのボタンに手をかけているところ。
昔懐かしい日活ロマンポルノみたいだ。やはり読売取るかなあ?


sasaki