sasakiの日記
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2012年02月14日(火) 一本道

頂上までは迷いようのない一本道です。
ただ、ひたすら登れば天辺に着く。

それにしたって大した道程でも、時間でもない

誰かが通った後、その後をなぞっていって道になる
冬の山路を歩くとよくわかる
誰一人としてその軌跡から外れようとせず、律儀に道を踏みしめる

斜面を登ってゆく
枯れ木に見える林の向こうに鹿の足跡
一歩が大きく、雪を掻き分けて進んだ跡
18番 地蔵 西風を正面で受け、静かに笑え

誰かが作った道をなぞって行っても苦しいことは苦しい
狐の足跡 一体 先の斜面を越えていく
キツネも熊も鹿も
しみじみ一人で歩いていく
だれも他人の道は使わない
さみしい風景だけど
雪の上に 生きたい という証を刻んで 向こうの斜面に消える

アカゲラが木をつつく
こっちはずっと 息が上がったままでハァハァ
コツコツ ハァハァ
コツコツ ハァハァ
冬の山は音がしないはずなのに
じっと休んでいると
下の都会から ぐーぐー とほんのりひゃくはちじゅうまんにんの
生きてる音が煙になって登ってくる

ゴヒャクメートルでも山は山だ
天辺にも登ったし
さて、自慢しに帰ろう


3月14日のサンピアザのリハーサルがそろそろ始まる
リストはできた
メンバーも決まった
個人の練習も万全

後はひとまかせ

おわり


sasaki