sasakiの日記
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2007年06月19日(火) 忘れてしまった歌ども

 1回か2回、それ以上はやっていない曲が何曲かあり、ノート整理をしているとひょっこり顔を出す。歌詞だけは残っていてーー間奏ーーとかも書いてあるところを見ると一応間奏もあり、イントロもあり、アウトロもおそらくあってきちんとしたものだったのだろう。と言うのはかなり無責任な立場なのかもしれないけど、冗談みたいに思い出さない。中にはレコーディングまでしたのもあったのに、音源すらどこかに消えてしまった、と思われる。
 忘れてしまった歌、捨て去られた歌、一度だけの歌、と言うのはそういう運命にあったのだと言うことがよくわかる。何かが微妙に自分からずれていて、蔵に入れてよかったと思う。
 せめて、詩だけでもここにと思ったけどやっぱりやめた。
 
 それと、一回こっきりの歌と決めて歌う歌もある。
 それは最初からそういう風に作ってあるので一応憶えている。
 それでも、やっぱり歌なので歌われない歌は作った当時とは明らかに輪郭が変わってしまう。
 この間印税報告書に昔、女の子に書いた曲がどこかでCDに入ったらしく計算されていた。イントロがアラビックで中身はテクノディスコみたいだったと思うんだけど、久しぶりに聞いてみようかとLP捜したら出てこない。思い出そうとしてはみたんだけど無理だった。
 歌を愛情の問題に加算されると絶対に分が悪くなるんだけど忘れてしまうものはしょうがない。一度まとめて編集してラヂオで流してみよう。

 「記憶の向こう側」という歌を一度だけ歌った。
 乱暴にも完成の前の段階で歌ってしまい反省はしているんだけど個人的には妙に気にかかっていて、個人的にもう一度聞いてみたい。
 そろそろ作った歌をきちんと最後まで歌い、きちんと録音も採っておくことをしないと、この脳みそのダダ漏れは尋常ではない。それと忘れた歌はもう一度作り直してみよう。

 今より若かった時に「年取ったら才能も、アイデアも創意工夫もポシャッテしまうので若いうちに曲をたくさん作ってストックしておこう。そうして年取ったらそれを小出しに出せばまだまだなんとかなるのだからいま頑張っておけ。」と思いカセットにストックをどっさり残しておいたのだ。
 ここで問題なんだけど、果たしてこの話は本当だと思えるかどうか?
 僕は思いのほか欲が深い。


sasaki